デジタル技術を活用した
防災教育の実践事例
事例 13
第三章 知識・学びを深める技術

火山防災をデジタル地図で学ぶ
タブレットで可視化する避難判断

実践団体

栃木県那須町立那須中学校

火山防災をデジタル地図で学ぶ
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このデジタル技術のココがすごい!


居住地を基点に危険を具体化できる

 自分の自宅・学校周辺の火山災害リスクを地図上で確認し、危険区域・地形の高低差・避難経路を踏まえて災害時の自分の避難行動を判断し、説明できるようになることを目標としたデジタル教材です。

居住地を基点に危険を具体化できる

デジタル技術提供団体:防災科学技術研究所

社会へ伝えたいメッセージ


 防災は知識を確認するだけでなく、地域の地形や特性を理解し、いざというときの行動を自分で判断できる力が大切です。デジタル地図を活用した学びを、今後も続けられる形で広げていきたいと考えています。学校教育と地域をつなぐ取組として進めていきます。

デジタル技術を活用した
背景

紙のハザードマップでは地形や危険区域の把握に限界があった。
居住地の特性に即した学びを深めるデジタル教材が必要だった。

 那須町では教育課程特例「ナイスタイム」により、防災教育を小中九年間にわたって系統的に実施しています。中学三年生の授業(二コマ)では、防災科学技術研究所(防災科研)が試作した火山防災のデジタルマップをiPad で活用しました。従来の紙のハザードマップでは、地形の細かな起伏や危険区域の広がりを把握しにくいという課題がありました。デジタルマップであれば一人ひとりが自分の端末上で自由に拡大・縮小しながら確認でき、自宅や学校を起点とした避難について具体的に考える学習につなげることができます。こうした狙いから、居住地の特性に即した防災学習を深める手段としてデジタル教材の活用に至りました。

デジタル技術の活用で得られた
教育効果

地形を可視化し、紙の地図より理解が一層深まった。
自宅を起点に危険と避難を具体的に検討できた。

 デジタルマップ上で自宅や学校の位置を確認し、危険区域や高低差を照らし合わせながら学習しました。拡大・縮小や表示の切り替えで必要な情報にすぐたどり着けるため、紙の地図を囲んで話し合う学習に比べ、自分の居住地がどの危険区域にあり、どの程度の高低差があるかを実際の災害時のイメージをふくらませながら具体的に把握できるようになりました。動作が安定すれば三次元表示も活用でき、避難所までの経路を画面上で確認したうえで実際に歩いて検証する学習への発展も期待されます。教材には動画などの素材もあわせて提供されており、教員が授業に組み込みやすい点も効果として挙げられました。系統的な学習の中に位置づけ、紙の教材との使い分けも図れます。

地形を可視化
実際に歩いて検証する学習

デジタル技術の概要

 防災科研が試作した火山防災デジタルマップをiPadで閲覧し、居住地や学区の危険区域を確認する教材です。拡大縮小や地点検索が可能で、学校の授業で個別学習と振り返り学習に活用することができます。

防災科研 火山防災デジタルマップ

学習できる自然災害

火山災害

火山災害
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