デジタル技術を活用した
防災教育の実践事例
事例 10
第二章 判断力・対応力を養う技術

VRを防災教育の入口として位置づけ
実践的防災訓練でのVR体験活動

実践団体

神奈川県立西湘高等学校

VRを防災教育の入口として位置づけ
POINT ポイントアイコン

このデジタル技術のココがすごい!


没入感で主体性を引き出す防災体験

 火災時の煙や浸水時の水位それぞれの危険特性を体感することで、災害タイプや場面に応じてに取るべき基本行動をシミュレーションし、具体的に説明できるように することを目標とした取組です。

没入感で主体性を引き出す防災体験

デジタル技術提供団体:
国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所

社会へ伝えたいメッセージ


 VRは防災教育の有効な入口になりますが、それだけで学びが完結するものではありません。語りや実績報告書体験、振り返り学習と組み合わせることで、実際の防災行動につながる学びとして深まっていきます。

デジタル技術を活用した
背景

従来の訓練では得にくかった臨場感を、
VRゴーグルの疑似体験で実現する。

 本取組は、神奈川県教育委員会からの紹介を受け、本校が主体となって導入したものです。 従来の防災訓練は、あらかじめ決められた流れに沿って避難する形式が中心となっており、生徒自身がそこから問題意識 を持つきっかけをつくりにくいという面がありました。災害が起きたときに実際にどのような状況になるのかを、訓練の中で具体的に感じ取る機会が十分ではなかったということです。そこで、火災時の煙の広がりや、浸水時の水位の上がり方の状況を疑似的に体験できるVRを取り入れ、防災への関心を高めることを目的として実施しました。

デジタル技術の活用で得られた
教育効果

生徒たちの防災意識の高まり。
災害時の行動を具体的に考える姿勢が生まれた

 体験した生徒たちは、浸水がここまで来ると動けないだろう、煙は上に行くからしゃがまなければならないといった、災害時に役立つ判断能力を養うことができました。煙は上に上がるため低い姿勢が必要であることや、浸水が進むと動けなくなるおそれがあることなどを、身体感覚を伴って理解できた点は大きな成果です。また、リアリティや没入感が学びへの関心を高め、個々の災害場面で自分がどのように行動すべきかを具体的に考える回答が半数以上の生徒から得られました。一方で、VR 単独では理解が浅くなる可能性もあり、実際の避難訓練や説明と組み合わせて実施することの重要性も確認されました。

防災意識の高まり
災害時に役立つ判断能力を養う

デジタル技術の概要

 VRゴーグルを用い、火災時の煙の見え方や浸水時の水位上昇を疑似体験できる教材です。校内の会議室や廊下でも実施でき、生徒は身体を動かしながら災害時の状況を具体的にイメージできます。

煙の見え方や水位上昇を疑似体験

学習できる自然災害

火災・浸水

火災・浸水
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