デジタル技術を活用した
防災教育の実践事例
事例 07
第二章 判断力・対応力を養う技術

「消火器があれば消せる」を見直す
360°映像で学ぶ火災初期対応

実践団体

熊本市立砂取小学校・熊本市立古町小学校

「消火器があれば消せる」を見直す
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このデジタル技術のココがすごい!


火災時の初期対応を疑似体験で学ぶ

 火災発生時に、初期消火を続けるべき条件と避難へ切り替えるべき条件を区別し、適切な行動を説明できるようにすることを目標とした防災学習です。360°映像で煙の広がりや視界不良など実際の現場の状況を再現しています。

火災時の初期対応を疑似体験で学ぶ

デジタル技術提供団体:熊本市消防局

社会へ伝えたいメッセージ


 防災は「知っていること」ではなく、「どう行動するか」が重要です。疑似体験であっても、自ら行動を選択する経験は意識を変えることができます体験を伴う防災教育を、継続可能な形で社会へ広げていくことが重要です。

デジタル技術を活用した
背景

従来の消火訓練では体験できる児童が限られていた。
多人数が安全に取り組める新しい手法を導入した。

 従来の消火訓練では、安全面や時間の制約から実際に消火器を扱える児童は一部に限られ、多くの児童は見学にとどまっていました。そのため、火災時に自分がどう動くべきかを主体的に考える機会が十分ではなく、課題となっていました。本プログラムは、この課題を解消するために導入されました。VR映像を教室の大型モニターに映す方式により、安全を確保しながら短時間で多くの児童が体験することが出来ました。特別な準備が不要で、学校現場でも無理なく継続できる点が導入にいたった背景です。

デジタル技術の活用で得られた
教育効果

「消火器があれば火は消せる」という思い込みを解消。
初期対応の難しさを体感し、状況に応じた行動判断の重要性を学ぶ。

 体験を通じて児童は、煙で視界がふさがる怖さや、火元との距離の取り方の難しさを実感しました。消火器を使っても火の根元を狙わなければ消えない場面を経験し、「消火器があれば何とかなる」が思い込みであったと知ることができました。また、成功・失敗の結果よりも、なぜうまくいかなかったのかを考える過程が学びの中心になりました。児童からは、外出先で消火器や非常口の位置を確認するようになったという行動の変化も報告されています。疑似体験であっても、自ら操作し行動を選択する経験は、防災を他人事ではなく自分事の行動課題として捉える意識の形成につながっています。

消火器 VR体験
消火器 VR体験

デジタル技術の概要

 防災知識を実際の行動に結びつける映像型教材。大型モニターで火災時の初期対応を疑似体験し、消火器操作を通じて初期対応における判断力と安全距離のとり方を学ぶことができます。ゴーグル不要のため、多人数での実施が可能です。

火災時の初期対応を疑似体験

学習できる災害

火災発生時の
初期対応

火災発生時の初期対応
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