デジタル技術を活用した
防災教育の実践事例
事例 01
第一章 危険を可視化する技術

見慣れた校舎が崩れるVR防災体験
学校空間を再現した地震VR教材

実践団体

渋谷区立原宿外苑中学校

見慣れた校舎が崩れるVR防災体験
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このデジタル技術のココがすごい!


実在する校舎をVR空間で再現

 学校内の危険箇所を具体的に理解し、地震発生時にその場で取るべき安全行動と避難行動を説明できるようにすることを目標とした防災教材です。実際の校舎を計測して制作した360度VR映像により見慣れた場所が災害で崩壊する様子を疑似体験できます。

火災時の初期対応を疑似体験で学ぶ

デジタル技術提供団体:消防庁

社会へ伝えたいメッセージ


 防災教育では災害を自分事として考える機会が重要です。身近な場所を題材とした体験型教材は、危険を具体的に想像させ、主体的な行動判断につながる学習のきっかけとなります。

デジタル技術を活用した
背景

避難訓練だけでは被害を具体的にイメージすることが難しかった。
視覚的に理解できるVR教材が求められていた。

 これまで毎月の避難訓練を通じて実践的な防災教育を行ってきましたが、実際に建物が崩れるような状況や、避難をしている最中にどのような危険が生じるのかといったことを、生徒一人ひとりが具体的に想像することは簡単ではありませんでした。災害はあくまでも想定の中の出来事にとどまっており、自分たちが毎日過ごしている身近な場所が被災するような体験には難しさがありました。そうした課題を抱えていた中で、消防庁から学校の空間を360度映像によって再現するVR教材「B-VR(ビーバー)」の制作についての提案を受け、校舎の寸法の計測や撮影に協力する形で導入が実現しました。

デジタル技術の活用で得られた
教育効果

校舎崩壊の映像体験により災害を自分事化。
避難行動を主体的に考えるきっかけとなった。

 生徒は普段利用している玄関や図書室が崩れる様子を映像で確認し、驚きと関心を示しました。見慣れた場所の変化を体験することで、災害を現実の出来事として想像することができたからだと考えています。授業では映像を戻して確認したり、危険箇所を再度見直したりしながら、「どこに逃げるべきか」「どこが危険か」を小グループで議論しました。さらに、学年ごとに扱う場面を変えることで、学校内だけでなく通学路や地域での行動まで考えを広げることができ、生徒一人ひとりが主体的に避難行動を考える姿勢が生まれ、倒れてくるものの近くには寄らないといった具体的な判断がみられました。

普段利用している玄関や図書室が崩れる様子を映像で確認
小グループで議論

デジタル技術の概要

 消防庁が制作したVR教材「B-VR(ビーバー)」。360度映像で学校内を再現し、地震発生時に校舎が崩壊する状況を疑似体験できます。教室の大型モニターに投影し、生徒全員が同時に視聴できる教材。

消防庁が制作したVR教材「B-VR(ビーバー)」

学習できる自然災害

地震

地震
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