1-5 火山防災に係る取組
(1)火山避難訓練
火山防災の日には、火山防災訓練等の行事を実施するように努めることが、活動火山対策特別措置法に規定され、令和6年から8月26日が「火山防災の日」となった。この「火山防災の日」などの機会を捉えて、各火山地域における火山防災訓練等の取組が推進されることが期待される。
内閣府では、令和4年度から令和6年度にかけて、地方公共団体における火山防災訓練の実施を促し、避難計画及び同計画に基づき策定された地域防災計画の検証や住民等の火山防災意識を高めることを目的に、モデル地域における訓練の企画・実施を支援した。また、地方公共団体との協働での検討を通じて得られた知見・成果について、「地方公共団体等における火山防災訓練の企画・運営ガイド」及び「取組事例集」として取りまとめ、追加で得られた知見・成果を反映して改定した。
(2)普及啓発活動
<1>火山防災の普及啓発活動
「火山防災の日」について周知し、活動火山対策についての関心と理解を深めるため、令和6年度は「火山防災の日」ポスターを作成し、地方公共団体等において啓発ポスターの掲示、またInstagramにて「火山防災の日」アカウントを開設し、火山の魅力について発信を行った。
<2>「火山防災の日」制定記念イベントの開催
8月26日が「火山防災の日」に制定されたことを踏まえ、国民の間に広く活動火山対策についての関心と理解を深めることを目的に、令和6年8月26日当日に内閣府、火山防災強化推進都道県連盟の主催によって「火山防災の日」制定記念イベントを東京都内で開催した。
同イベントでは、松村内閣府特命担当大臣(防災)(当時)からの挨拶に続いて、基調講演として、藤井火山調査研究推進本部政策委員会委員長から、「日本の火山研究の現状について」と題した発表が行われた。また、気象庁や火山防災強化市町村ネットワークからそれぞれの火山防災対策の取組等について紹介されたほか、「いま、私たちにできる火山防災対策とは?」をテーマに登壇者らによるトークセッションが行われた。
同イベントのアーカイブ動画は「内閣府防災ホームページ」において公開されている。
(参照:https://www.bousai.go.jp/kazan/bousainohievent/kinen.html)
