阪神・淡路大震災教訓情報資料集【02】避難所の解消

教訓情報資料集

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  • 第3期・本格的復旧・復興始動期(地震発生後4週間~6ヵ月)
    • 3-01.避難所解消と応急住宅の提供
      • 【02】避難所の解消
        • 01.避難所を出られない被災者には、さまざまな理由があった。仮設は不便等のマスコミ報道が避難所解消の妨げになったとの指摘もある。
          • 01) 避難所を出られない理由として、「家財の管理」、職業・学校など「生活基盤への固執」「応急仮設住宅の立地・広さの問題」「経済的理由」「健康・通院・介護の問題」等があげられた。
          • 02) マスコミが「仮設住宅は不便」と不人気をあおりたて、避難所解消の妨げになったとの声もきかれた。
          • 03) 避難生活の長期化や地域外避難などの課題は、住宅再建対策と併せた戦略的な位置付けで対策に取り組むことが必要、との指摘がある。●
        • 02.避難者数は減少しても、避難所を統廃合することは至難であった。
          • 01) 避難者数の減少と比較すると、避難所数の減少は緩慢だった。
          • 02) 4月下旬、兵庫県・被災5市は「避難所対策協議会」を設置し、避難所生活の早期解消を目指した。
          • 03) 宝塚市では5月21日、尼崎市は6月15日、芦屋市は6月18日にそれぞれ避難所が廃止された。
          • 04) 震災から半年経過した7月17日時点での避難者は神戸市16,748人、西宮市821人に上った。追加建設した仮設住宅が完成したことから、西宮市は7月31日、神戸市は8月20日に避難所を廃止した。
          • 05) 郊外の仮設住宅には空きがあるにも関わらず、避難所の閉鎖後もその施設にとどまる被災者もいた。神戸市は12か所を「待機所」として避難者に移転要請をしたが、避難者の多くは旧避難所に残留した。西宮市でも9月末まで市独自での食事等の供与が続けられた。
          • 06) 神戸市内の待機所は97年3月に廃止されたが、個別の事情により、公園等の旧避難所とともに、なおも避難生活を続ける被災者が残留した。◎
          • 07) 避難、仮設住宅、ガレキ置き場等の用地として様々に活用された公園の復興には、長い時間を要した。◎

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