阪神・淡路大震災教訓情報資料集【01】避難所の長期化

教訓情報資料集

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  • 第3期・本格的復旧・復興始動期(地震発生後4週間~6ヵ月)
    • 3-01.避難所解消と応急住宅の提供
      • 【01】避難所の長期化
        • 01.ライフラインの復旧などもあって避難者は徐々に減少し、自主的な管理運営体制も、弱体化していった。
          • 01) ライフライン(上水道・ガス)の復旧と避難者の減少が同様の傾向を示した。
          • 02) 発災2週間頃から勤めに出ていく人が出はじめ、避難所の運営・管理は徐々に手薄になった。
          • 03) 4月に入ると、大勢のボランティアが引き揚げ、避難所の管理運営体制に大きな影響が生じた。★
        • 02.ボランティア等に依存し、自立が遅れる被災者が見られた。
          • 01) 「援助する者とされる者という関係の長期固定化」に対する配慮が必要とされた。
          • 02) 避難所におけるボランティアの活動は有効だった。しかし、避難所運営がボランティアにまかせきりになった避難所では、被災者の自立が遅れる傾向があった。
        • 03.教育の再開には様々な工夫がなされたが、教職員への負担は大きかった。学校の機能再開には水道の復旧が大きな判断材料となったとの指摘もある。
          • 01) 臨時授業・短縮授業が実施され、教室が足りず校外施設を借りたり仮設の教室を作るなどの例もみられた。
          • 02) 神戸市では3ヶ月程度で、避難者との共存という形であったものの、ほぼ授業は正常化。しかしこの間、避難所の運営もあって、教職員への負担は大きかった。
          • 03) 上下水道の復旧と学校園の再開時期とが概ね一致しており、学校の機能再開に水道の復旧が大きな判断材料となったとの指摘もある。
          • 04) 学校避難所は96年度の新学年開始までに順次解消していったが、敷地内に仮設住宅が設置された所もある。
        • 04.避難所での生活が長期化するのに伴い、被災者の生活の場としての環境確保、リフレッシュ対策等が行われた。★
          • 01) 避難所における被災者のプライバシー確保のための対策が講じられた。★
          • 02) 長引く避難生活を送る被災者に対して、リフレッシュ対策が行われた。★
          • 03) 避難生活の長期化に伴い、当初の寒さ対策に代わり、梅雨・暑さ対策が必要となった。★

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