阪神・淡路大震災教訓情報資料集【03】避難所間・避難所内外の格差

教訓情報資料集

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  • 2.第2期・被災地応急対応(地震発生後4日~3週間)
    • 2-01.避難所の運営と管理
      • 【03】避難所間・避難所内外の格差
        • 01.マスコミの報道、交通機関途絶によるアクセス困難さなどから、ボランティアや救援物資に避難所間の格差も生じた
          • 01) マスコミの報道に偏りがあったため、よく報道された避難所にはボランティア、救援物資が多く集まるなど、避難所間の格差が生じた。
          • 02) 交通アクセスが可能かどうかも、避難所間におけるボランティア偏在の原因となった。
          • 03) 神戸市以外の市町に関しては、報道が少なかったことから、ボランティアや物資などが行き渡らなかったとの指摘もある。
        • 02.行政にとって公園などの自主的避難所の把握は困難だったため、物資等の到着が遅れた避難所もあった。避難所以外のテント生活者等の支援のため、兵庫県は救護対策現地本部を開設した。
          • 01) 多くの被災者は、各々にもっとも身近でよく知っている施設等に避難した。公園にも、テントを張ったり、自動車を持ち込んだりして、避難者が生活を始めた。
          • 02) 自主的避難所は、明確な基準がないため、避難所と認定するまでに時間がかかる場合もあった。
          • 03) 自主的避難所は、避難所と認定されるまで救援物資や食事が配給されず、避難者たちは水や食料の確保に奔走した。行政からの情報も不足した。
          • 04) 自主的避難所の把握は難しかった。行政とボランティアの連携による避難所情報の収集と交換は、自主避難所の情報把握に有効であった。
          • 05) 兵庫県は、テント生活をしている避難者の支援などを目的として、1月22日、県内計7地区に「救護対策現地本部」を設置した。
        • 03.避難所が、周辺被災者に対する救援の拠点となったため、避難所内被災者と周辺被災者との間で、食料・物資の配布に軋轢も生じた。
          • 01) 避難所外の被災者への物資等供給が避難所を拠点としたため、避難所内部の人から「どうして外部の人の分まで、配らなければならないのか」という不満の声があがった避難所もあった。
          • 02) 神戸市は3月26日以降に給食を避難所就寝者に限ることとしたが、それに先だって2月26日からは避難所就寝者数を被災者数として取り扱うことにした時から、外部への配布を停止する避難所もあった。

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