防災の動き



松山防災士フォローアッププログラム
愛媛県松山市市民防災安全課

1 はじめに

 松山市では、平成17年(2005年)から、全国で初めて防災士資格の取得費用を全額公費負担し、令和6年(2024年)8月に全国の市区町村で初めて、防災士数が1万人を超えました。そして、令和6年度からは、防災士のスキルアップと、さらなる防災力の向上のため、「松山防災士フォローアッププログラム」を実施しています。

2 松山防災士フォローアッププログラム(概要)

 災害についての情報や、災害から学ぶべき教訓は日々更新されます。このプログラムは、松山市内に在住又は勤務する防災士を対象に、「災害時の食と栄養」や「災害時のトイレ対策」等、実技と座学を織り交ぜた14のプログラムから構成されていて、テーマごとに、専門家から最新の防災情報を学ぶことができます。

 防災士として地域で活動している方はもちろん、これから地域で防災活動をしたいと考えている方、防災について学び直したい方等、様々なニーズに対応しています。

3 松山防災士フォローアッププログラム(内容)

 令和7年度(2025年度)も「住宅耐震・家具固定」「ペット防災」「災害ボランティア」「要配慮者支援」「防災まち歩き・防災マップ作り」「救出技術・初期消火・安全管理」「上級救命講習」等、14のプログラムを開催する予定です。

 中でも「リアルHUG(避難所運営ゲーム)」では、防災カードゲーム「HUG」を実際に避難所(小学校)で体験することができます。現実の地震災害に近い状況を作り出し、避難者の受付や居住スペース、災害時用トイレ等を設置し、運営者側・避難者側に分かれて避難者の受け入れを行う等、避難所の開設や運営に必要な知識と技術を実践で学ぶことができます。

写真1 令和6年度救出技術・初期消火・安全管理(令和6年10月撮影)

写真1 令和6年度救出技術・初期消火・安全管理(令和6年10月撮影)

写真2 令和6年度リアルHUG(令和7年1月撮影)

写真2 令和6年度リアルHUG(令和7年1月撮影)

4 終わりに

 プログラム実施後のアンケートでは、各回の平均で約95%の方が満足のいく内容だったと回答されました。その一方で、段取りや研修の時間配分等について、改善点も多くみられました。

 今後はより内容を充実したものにし、多くの防災士の方に参加していただくことで、地域の防災力を高め、より災害に強いまちづくりを進めていきます。

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

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