防災の動き



水害に備えて ~「まるごとまちごとハザードマップ」を展開~
大阪府藤井寺市危機管理室

 大阪府の南東部に位置する藤井寺市は、羽曳野丘陵の北端に位置し、大和川水系の段丘と低地に位置しています。また、本市の河川は、市域の北側に1級河川大和川が西流し、東側に1級河川石川が北流、北東部で大和川に合流する地形です。大雨時に市内を流れる雨水等は大和川へ自然排水できず、小山雨水ポンプ場と北條雨水ポンプ場から大和川に強制排水しています。現況の主要水路は、順次浸水対策を進めているものの、局地的な浸水の原因となっており、大和川や石川の溢水リスクと相まって、大雨による災害リスクがある場所です。

 このような災害への備えとして、市街地に浸水深等を表示する「まるごとまちごとハザードマップ」が平成18年7月に国土交通省から発表され、近畿地方でも平成19年度から本格的に動き出しました。

 「まるごとまちごとハザードマップ」とは、自らが生活する地域の水害の危険性を実感できるよう、生活空間である“まちなか”に浸水深や避難所など水防災にかかわる情報を標示する取組です。本市では、平成23年度に船橋地区および川北地区において国のモデル事業として実施しました。

 その後、本市での新規取組はしばらくありませんでしたが、近年、日本各地で毎年のように大規模な水害が発生し、住民の防災意識が高まってきたこともあり、令和3年度、市内で浸水が想定され、設置の希望があった19地区に対し、2枚ずつ合計38枚の想定浸水深パネルを地区会館等に設置しました。さらに、その後の取組として、本市の広報板80箇所にも同様のパネルを掲示しました。

 このように、まちなかに当該パネルを標示することにより、水防災への意識高揚を図るとともに、発災時には命を守るための住民の避難行動を促し、被害を最小限に留めることができればと考えます。

 本市では、引き続き、地区との共助の取組を推進するとともに、市民への幅広い防災情報の提供に努めてまいります。

広報板パネル設置

広報板パネル設置

地区パネル設置

地区パネル設置



所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.