防災の動き



令和3年度球磨村防災学習について
熊本県球磨村

 熊本県球磨村は、令和3年12月5日(日)に、球磨中グラウンドにおいて令和3年度の防災学習を行いました。

 球磨村は、平成30年度に内閣府が主催する防災学習チャレンジプランに参加し、その取組みの一環として、小・中学校、保育園及び近隣の住民の方々との合同防災訓練を行いました。この試みは、将来を担う子供たちにとって極めて有意義なものとなりました。

 防災学習の継続希望意見を受けて、球磨村は、12月の第一日曜日を防災学習の日と定め、合同防災訓練等を行う日としました。

 以来毎年、住民、生徒・児童及び関係機関等が一体となり、共助及び公助を主体とした災害対応について、体験型の防災学習を実施し、防災意識の高揚を図っています。

 今年も、令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた球磨村の記憶を語り継ごうと、自主防災組織、村内の児童・生徒、陸上自衛隊、県防災消防航空隊、人吉下球磨消防組合、災害派遣医療チーム、人吉警察署、消防団等合わせて約300人が防災学習に参加しました。

 防災学習では、村内の児童・生徒等が見守る中、孤立集落からヘリコプターによる住民の救助訓練を行いました。この訓練は、震度6弱の地震により、長雨で緩んでいた地盤から土砂崩れが発生したとの想定で、災害時に孤立集落となる可能性が高い高沢、沢見、浦野、板崎集落にお住まいの方々の救助訓練を行うもので、陸上自衛隊のヘリを孤立した高沢集落に見立てたグラウンドに着陸させ、高沢、沢見の住民12人が6人ずつに分かれてヘリに乗り込み避難する訓練を行いました。このほか、防災ヘリ「ひばり」による緊急患者の空輸及び災害派遣医療チームによるトリアージ訓練も行いました。

 また、浦野、板崎集落の住民約30人は、自衛隊のトラックに乗車して、集落から球磨中グラウンドまでの避難訓練を行いました。

 児童・生徒たちは、実際の災害対応さながらに繰り広げられる訓練を真剣な眼差しで見守っていました。

 その後、児童・生徒たちは災害派遣医療チーム、陸自ヘリ、消防の救助用水上バイク及び市房ダムの説明等を通じて災害時の備えなどを学びました。

 今回の防災学習を通じて、村の将来を担う児童・生徒等は、「危険な状態に陥る前に安全な場所に避難する」ことの重要性を学びました。

令和3年度球磨村防災学習

令和3年度球磨村防災学習

令和3年度球磨村防災学習

令和3年度球磨村防災学習

令和3年度球磨村防災学習


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