防災の動き



事前復興の普及・啓発活動について
~未来のために、今からできること~
徳島県危機管理環境部とくしまゼロ作戦課事前復興室

 大規模災害において、被災後はその直接的な被害の復旧だけではなく、復興に多大な費用や労力、そして時間が必要となります。

 復興が遅れると地域の衰退が懸念されるため、被災前から被災後を見据えた準備・実践を進める「事前復興」の取組が重要です。

 徳島県では、令和元年12月、迅速な復旧・復興に向けた手順や、事前に取り組むべき事項をまとめた「徳島県復興指針」を策定し、全庁を挙げて事前復興の推進に取り組んでいます。

①事前復興の取組に係る重点項目の整理

 今年度、「徳島県復興指針」における事前復興の取組の中から、災害廃棄物処理関係業務等、迅速な復旧・復興に資する項目を新たに「重点項目」として整理し、市町村・県民の皆様等により分かりやすく事前復興の重要性・ポイントの周知に取り組んでいます。

②事前復興まちづくりワークショップの開催

 令和3年11月からは、本県の阿南市及び海陽町と連携し、地域住民の参画により、発災後に自身の生活が元に戻るまでの「生活再建シナリオ」の作成の他、「地域産業再建」や「市街地復興」のシナリオ作成等、復興の合意形成過程を体験する「事前復興まちづくり」ワークショップを開催しました。

 今後は、この成果を県内市町村と共有し、県内全域へ広げていきます。

③事前復興ラジオドラマの制作

 徳島県、徳島大学環境防災研究センター、株式会社エフエム徳島の3者で「防災ラジオドラマ制作実行委員会」を立ち上げ、ラジオドラマの第一人者である北阪昌人先生や徳島県出身の脚本家の向井康介先生の助言をいただきながら、「事前復興」をテーマとしたラジオドラマのシナリオコンテストを開催しました。

(募集期間:令和3年3月1日~令和3年6月4日)

 全国32都道府県から204作品の応募があり、上位3作品は、ラジオドラマ化し、防災教育等で活用しています。

④復興までの道のりセミナーの開催

 事前復興として何に取り組むべきかを具体的に考え、準備・実践行動につなげるため、令和3年12月20日、「住まいの復興」をテーマに、佐藤仁南三陸町長から東日本大震災における実例を交えながらお話いただきました。

事前復興まちづくりワークショップの様子
事前復興まちづくりワークショップの様子

防災ラジオドラマシナリオコンテストチラシ
防災ラジオドラマシナリオコンテストチラシ



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