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EPCF
※「国土庁防災局」は、2001年より、「内閣府(防災部門)」になりました。
サンフランシスコ湾地域のHAZUS地震被害測定における官民パートナーシップについて
 

プロジェクトの実施計画
 
本プロジェクトは、プロジェクト・コーディネータに、HAZUSユーザグループの育成と維持、および年4回の会合を開くことでメンバー・ネットワークを改善する役割をゆだねてきた。プロジェクト・コーディネータは、HAZUS 97の新しいソフトウェアの発売およびHAZUSユーザグループの新しいコンセプトに重要性を持たせるために必要なマーケティング資料の作成にも主導的な役割を果たしてきた。本プロジェクトの当初の方針は、産業界および地方自治体をターゲットにしてHAZUSシステムの販売を促進すること、販売ターゲットの専門家をHAZUSシステムで教育すること、地方でのHAZUS実行プロジェクトをスタートさせる一方で、カルフォルニア州サンフランシスコ湾岸のためのHAZUS地震被害測定機能を開発するために地域のデータベースを共有することであった。

 最初のプロジェクトが実行された1998年には、地方のユーザを大量に獲得するために、HAZUSソフトウェアへの関心を育てることに力が注がれた。これが達成されると、地方でHAZUSシステムを使用するときにシステムを動かす可能性が最も高い「地理情報システム技術者を対象にした上級者向けのHAZUSトレーニング(Advanced HAZUS Training for Geographic Information Systems Professionals)」コースを開発し、提供することが次の目標として設定された。カリキュラムに使われている全ての実例は、ターゲット視聴者のために、プロジェクト対象区域から入手した地方のデータセットを調査している。また地震学、建築物・ライフライン科学の要素も含まれている。このトレーニング・コースの意図は、プロジェクトの対象になっている全ての郡に割当てられたそれぞれの組織から少なくても2人の専門家(2人以上でない場合)を教育し、企業や自治体がデータ管理および被害軽減計画のツールとしてHAZUSシステムを導入するようにすることであった(図 7)。

図 7 地理情報システム(GIS)技術者向け上級HAZUSトレーニング・コースの受講者

 本プロジェクトは1998年に、プロジェクトに信頼性を与えるために地域の地震研究者と企業代表者で構成される専門家諮問委員会を設立することからスタートした。連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、当初、ビジネス復旧管理者組合および湾岸地域自動マッピング協会のそれぞれでプレゼンテーションを開くことで、企業のリスク管理担当者および地理情報システム(GIS)技術者にアプローチした。連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、当時設立されたばかりのHAZUSユーザグループに入会することを条件に、HAZUSシステムのソフトウェア、データベース、トレーニング・コースおよび技術サポートを無料で提供すること約束した。当時、連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、HAZUSシステムを地域社会および地域全体のビジネス界を災害に強い体質に改善するための新しい、効果的なツールであると宣伝している。HAZUSトレーニング・コースの無料提供は、HAZUSユーザグループの成功と成長を助ける不可欠なサービスとなった。このサービスと平行して、連邦緊急事態管理庁(FEMA)はサンフランシスコ湾岸地域内の視聴者に対し「地理情報システム技術者を対象にした上級者向けのHAZUSトレーニング(Advanced HAZUS Training for Geographic Information Systems Professionals)」コースの開発をスタートし、1998年の秋に配布することを目指した。

 

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