3−3 駿河湾を震源とする地震



3−3 駿河湾を震源とする地震

(1)災害の状況

8月11日5時7分,駿河湾を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生,静岡県伊豆市,焼津市,牧之原市,御前崎市で震度6弱,静岡県東伊豆町,松崎町,西伊豆町,伊豆の国市,富士宮市,静岡市,袋井市,菊川市で震度5強などを観測した。

この地震について,3回にわたって東海地震観測情報を発表した。また,地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会を開催し検討した結果,想定される東海地震に結びつくものではないと判断した。

この災害により死者1名,負傷者319名の人的被害が発生した。また,住家被害としては,静岡県などで,住家半壊6棟,住家一部損壊8,672棟,建物火災2棟が発生した。

土砂災害については,静岡県の9市町で34件発生した。

ライフライン関係においては,中部電力で延べ約9,500戸が停電となったほか,上水道は,静岡県などで約7万5,000戸が断水した。電気通信関係では,静岡県において携帯電話基地局20局が停波した。

道路については,東名高速道路で土砂崩れに伴う通行規制が行われるなど,最大時11区間の通行止めが発生した。

公共土木施設では,河川4箇所,海岸1箇所,道路20箇所,港湾6施設,公園1施設に被害が発生した。

農林水産関係では,農地48箇所,農業用施設等38箇所,林地荒廃8箇所,林道施設3箇所に被害が発生した。

文教施設では,国立学校施設3校,公立学校施設102校,私立学校施設13校,社会教育・体育,文化施設等35施設,文化財等10件で被害が発生した。

社会福祉施設等では,15施設に被害が発生した。

(2)国等の対応状況

官邸には,緊急参集チーム(関係省庁等の局長等の幹部)が参集し,被害状況の早期の把握などに努めるとともに,自治体との的確な連携を図りながら,政府一体となって適切に対応することなどを確認した。内閣府など関係省庁も情報収集体制を強化して対応を行い,災害対策関係省庁連絡会議で被害・対応状況の情報共有を行った。

各府省の対応は, 附属資料3 のとおり。


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内閣府政策統括官(防災担当)

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