2. 強振動の試算


 
2. 強振動の試算
 
   
1. 強振動試算の方法
 今回は、I で設定した断層パラメータに従い、短周期成分の強震動のみを試算した。
 今回の試算では、地震学的に想定される振幅スペクトルに確率的な位相を与えて作成した小地震波形をグリーン関数とし、設定された断層モデルに従い波形合成を行う、いわゆる統計的グリーン関数法を使用した。
 試算は、破壊開始点を I の(10)にある2ケースについて行う。
(2)

地下構造等の設定について

  • 走時は防災科学技術研究所での震源決定に用いられている地盤構造を参照して計算した。
  • 見かけのQ値は、小地震記録の解析結果および文献調査により震源距離に応じて値を変化させることが適当であると判断し、以下に示される値を用いた。
       
                R:震源距離
  • 観測点近傍の地盤構造については、地震基盤から工学的基盤程度までのやや深部地盤構造については以下に示すモデルを各観測点で共通に使用した。なお、この地盤構造は宮腰他(1994)による足柄平野の地下構造探査結果を参考にしたものである。
    なお、Q値については(f:周波数)の周波数依存性があるものとした。
  • 工学的基盤から地表までの表層地盤構造は、計算地点であるk-netの各観測点の土質柱状図の値を使用した。
 
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