全米洪水保険計画(NFIP:the National Flood Insurance Program)の一部として、政府が1970年代に製作した沿岸洪水地図のなかに含まれていた、カルフォルニアに対する危険に関する最初の詳細な調査では、太平洋をまたぐ波浪によって氾濫が引き起こされる可能性が想定されていた。管轄の行政側では津波の危険について、一時的に気には留めてもそれ以上の関心を抱く者はほとんどいなかった。例外は、クレセント・シティとデル・ノルテ郡(Del Norte County)とサン・マテオ郡(San Mateo County)で、皆が氾濫と被害および人命の喪失を直接体験したものばかりであった。