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EPCF
※「国土庁防災局」は、2001年より、「内閣府(防災部門)」になりました。
カリフォルニア地震被害軽減プランについて
 

California at Risk 1987年〜1992年
 
最初のプランは72のイニシアティブを挙げ、これらは「カリフォルニアでの地震発生時の安全を2000年までに大幅に向上させるための指定活動と達成可能目標」と定義された。これらのイニシアティブは6つに分類される。

 ・既存の開発
 ・緊急事態に備える計画の立案および対応
 ・今後の開発
 ・復旧
 ・教育および情報公開
 ・研究

各イニシアティブは次の6つの基準に基づいて評価された:

 1. 死傷者の軽減 — 人命救助、けが防止の可能性
 2. 被害の軽減 — 財産および経済的損失を回避できる可能性
 3. 社会経済の継続性 — 経済的混乱を軽減できる可能性
 4. 社会的反応 — 社会規範と価値が活動に反映されている程度
 5. 機会 — 活動の相対的実施しやすさ、他の活動を補完する程度
 6. 費用 — 活動に伴う費用(ドル)

 連邦緊急事態管理庁(FEMA)はCalifornia at Riskの初版を州の地震軽減プランとして承認した。この計画ができてからほぼ3年後にローマ・プリータ地震が発生した。1989年のローマ・プリータ地震の後、連邦緊急事態管理庁(FEMA)は災害資金調達の可能性を確保するため、州に地震危険軽減プランの提出を求めた。

第1プラン期間中(1978〜92年)に発生した被害を伴う地震

場所 日付 マグニチュード 死者数 負傷者数 被害額
Whittier 87年10月 5.9 8 200 $358 Mil
Imperial 87年1月
87年11月
6.6
6.2
0 94 $3 Mil
Loma Prieta 89年10月 6.9 63 3,757 $5.9 Bill
Upland 90年2月 5.5 0 38 $10 Mil
Sierra Madre 91年6月 5.8 1 30 $34 Mil
 

California at Risk 1992年〜1996年

1989年10月にサンタ・クルーズ山脈の山間部を襲った中程度のローマ・プリータ地震は、過去を思い出させ、将来を垣間見せた。この地震で過去14年間に亘る危険軽減努力に大きな成果があったことが分かったが、同時にまだ弱点があることもはっきりした。被害を受けたインフラの再建に非常に時間がかかったことも驚きであった。California at Riskの第2版では、1987年から92年にかけて発生した5つの地震から得た教訓を反映させて内容に変更が加えられた。初版で72あったイニシアティブは、その後達成されたり、統合されたり、或いは技術的に実現不可能または費用がかかりすぎるので撤回されたりして、第2版では42に減らされた。プランの進展具合を知り、達成項目を記録し、プログラムを日程通りに進めるため、約150のプログラム・マイルストーンが設定された。42のイニシアティブは次の5つのカテゴリーに分けられる。

 1. 弱点のある既存施設の危険軽減
 2. 新しい施設の危険軽減
 3. 非常事態管理の向上
 4. 迅速な災害復旧プロセス
 5. 研究および教育の促進

1992年から96年にかけて発生したノースリッジ地震等により、新たにいくつかの重要な問題が発生した、それらの問題とは、復旧に時間がかかりすぎること、被害軽減には動機づけが必要、緊急住宅が不十分、スティール製の瞬間フレーム接続が期待通りの働きをしなかったことである。連邦緊急事態管理庁(FEMA)はCalifornia at Riskを州の地震危険軽減プランとして引き続き承認したが、前述の問題点は地震安全委員会に政策方針の大幅変更を迫ることになった。


第2プラン期間中(1992年から96年)に発生した被害を伴う地震

場所 日付 マグニチュード 死者数 負傷者数 被害額
CapeMendocino 92年4月
92年4月
92年4月
7.1
6.2
6.5
0
0
0
356 $48 Mil
Landers/BigBear 92年6月
92年6月
7.5
6.6
1 402 $91 Mil
Northridge 94年1月 6.8 57 9,000 $30 Bil
 

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