防災の動き



地域の絆で命を守る「しらはま防災フェスタ」の取組
―ペット同行避難と多世代交流を通じた地域防災力の向上―
愛媛県八幡浜市白浜地区自主防災会

1 はじめに

 愛媛県八幡浜市の白浜地区では、住民の「自助・共助」の精神を養うため、令和元年から体験型イベント「しらはま防災フェスタ」を継続しています。この行事は、防災の専門知識がない方でも楽しみながら参加できることを大切にしています。令和7年(2025年)10月5日に開催されたフェスタでは、近年の大規模災害の教訓を踏まえた新しい取組を実施しました。

2 ペット同行避難のシミュレーション

 過去の災害では、飼い主と離れ離れになったペットが放浪状態となる課題が指摘されてきました。これを受け、環境省はペットとの「同行避難」を原則とするガイドラインを作成しています(環境省2013)。当地区では、八幡浜市内で初めてとなる「ペット同行避難シミュレーション」を実施しました。専門の訓練士による講習や、避難所での受付手順の確認を行い、災害時に、大切な家族であるペットと共に安全に避難するための準備を整えています。

ペットの受付

ペットの受付

マイクロチップ(迷子札)施術

マイクロチップ(迷子札)施術

ペット同行

ペット同行

ペット防災士の指導によるクレート訓練

ペット防災士の指導によるクレート訓練

3 親子参観日との合同開催と実践的な学び

 本フェスタの大きな特徴は、八幡浜市立白浜小学校の「親子参観日」と合同で開催している点です。学校行事と連携することで、児童や保護者、そして地域住民が共に学び合う多世代交流の貴重な場となっています。活動内容は多岐にわたり、パラコード(パラシュート用の丈夫な紐)を編んで防災ブレスレットを作るワークショップも実施しました。これは緊急時に紐を解いて救助活動などに活用できるもので、身近なアイテムから防災を考えるきっかけとなりました。また、最新の被災事例を基にした住宅耐震化講座など、親子で取り組める実践的なプログラムを通じて、地域の「顔の見える関係」を深めています。

障がい者体験(車いす体験)障がい者体験(バランス体験)

障がい者体験

4 おわりに

 白浜地区自主防災会としては、防災意識を高めるだけでなく、自助を充実させるための具体的な行動につなげてほしいと考えています。今後も、地域の福祉施設や病院等との連携を行事を通して図っていることなどを継続し、誰もが安心して暮らせる強靱なまちづくりを推進してまいります。

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

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