ITTA RIVER PARK BRIDGEの整備~災害時に荒川と区民をつなぐ~
東京都板橋区危機管理部地域防災支援課
1 はじめに
板橋区は東京都北東部に位置しています。北側は荒川に面し、緑豊かなエリアが広がっています。
一方、南側には武蔵野台地の高台が広がっていますが、北側は荒川低地があり、住宅地や公園が点在しています。
令和3年(2021年)8月20日に、地域の「かわまちづくり」の取組が河川管理者(国土交通省)が支援する「かわまちづくり支援制度」に登録され、「板橋区かわまちづくり計画」を推進しています。
「板橋区かわまちづくり計画」は、防災の要素をプラスしている点が特徴で、全体のコンセプトを「高台まちづくりによる防災の推進」と「スポーツゾーンの整備による利便性の向上」としています。
2 大規模水害時における区の現況
区北側の地域においては、荒川が氾濫した場合、最大5メートル以上の浸水が2週間以上続く可能性があります。区では、台風等による荒川の氾濫等、大規模水害の発生が予想される場合には、住民に対して浸水の恐れのない親戚・知人の家やホテルなどへの分散避難や、区南側の高台への避難を啓発しています。
ただし、事前の避難が間に合わなかった場合に備え、緊急的に命をつなぐために退避できる「緊急一時退避場所」を整備しています。
3 かわまちづくり計画の活用
令和8年(2026年)3月、かわまちづくり支援制度を活用し、荒川堤防天端と緊急一時退避場所となる区立新河岸陸上競技場を結ぶ連絡通路「ITTA RIVER PARK BRIDGE(イッタ リバー パーク ブリッジ)」を設置しました。
この通路は、区立新河岸陸上競技場へ退避した住民が浸水エリア外へ避難するための重要な役割を担います。これにより、避難導線と広域的な避難空間の確保が図られ、地域の防災機能が一層向上しています。
また、平常時は回遊性を向上し、荒川河川敷のにぎわいの創出にも寄与しています。
なお、区立新河岸陸上競技場のほか、区では令和6年(2024年)9月に民間大型物流施設の2階から6階の車路に「緊急一時退避場所」を官民連携で整備しており、本連絡通路の整備とあわせて防災拠点の強化を推進しています。

連絡通路・モニュメント

連絡通路
