政策オリンピック「季節に応じた住民参加型訓練」の取組
岐阜県危機管理部防災課
1 はじめに
岐阜県では、新たな政策を企画、立案、実施するために、県民の皆様や各種団体から優れたアイデアを募集する「政策オリンピック」を実施しています。その第一弾テーマに「防災訓練」を掲げ、多くの住民が「楽しく参加できる」ということに重点をおいた防災訓練のアイデアを、県内の自治体や自治会から募集しました。
多くの住民が楽しく参加できる防災訓練を実施することで、地域の交流やネットワークの構築につながり、ひいては地域の防災力の向上を見込んでいます。
2 審査について
全部で36件の応募があり、プレゼンテーション審査と小学生審査を実施しました。
プレゼンテーション審査では、中・高・大学生と有識者で組織された審査委員会によって採択6団体を決定し、小学生審査において、採択された6団体に対する金賞、銀賞、銅賞等の順位付けを行いました。
小学生審査では、小学校5年生の児童77名がグループに分かれ、自分たちが参加したいと思う訓練に投票をしてもらいました。
3 採択された訓練
審査委員会及び小学生審査により、6団体の訓練が採択されました(表1)。
金賞に選ばれた御嵩町の訓練は、地元小中学生が学校の枠を超えて防災活動をする地域クラブ、「御嵩ぼうさい倶楽部」が訓練の企画に参加し、「防災輪投げ」(写真1)や、「防災非常食味くらべグランプリ」といった、お年寄りから子どもまで、誰もが楽しめる体験を多く取り入れたイベントを実施するものでした。
審査会においては、地域クラブと自治会の連携の希少性や、子どもが楽しいと思える内容が多かった点が評価されました。

表1 採択団体一覧

写真1 防災輪投げを楽しむ様子(令和7年(2025年)10月撮影)
4 おわりに
今回の事業において採択された6団体の訓練については、事業終了後に成果報告会を実施し、そこで発表された訓練実施方法の工夫や成果を県ホームページ等で公表することで、他の地域でも同じような訓練ができるよう広げていきます。
