今年も津波一斉避難訓練を実施
兵庫県危機管理部災害対策課
兵庫県では、平成28年から毎年、「津波防災の日・世界津波の日(11月5日)」の関連事業として兵庫県津波一斉避難訓練を実施しています。
当初は、南海トラフ地震の津波浸水想定区域を対象として、本県南部の沿岸地域で実施していましたが、令和2年からは、日本海沿岸地域地震の津波浸水想定区域である北部地域も加え、県内15市3町で取り組んでおり、学校、施設、事業所など300以上の団体、10万人超の県民が参加しています。
訓練では、兵庫県が配信する緊急速報メール(大津波警報)をきっかけに、実際の避難場所まで避難したり、各団体が持つ連絡網やSNSを利用して安否確認を行ったり、また、通信事業者各社の協力を得て、訓練用災害伝言ダイヤルを開設し、訓練当日に実際に使ってみることを参加者に呼びかけています。
また、津波避難への意識を高めてもらおうと、聴覚特別支援学校での津波フラッグの啓発、スピーカー搭載ドローンを使った複数の外国語での避難広報(令和4年)、福祉を学ぶ高校生も参加した介護施設での避難訓練(令和5年)など、兵庫県からいろいろな訓練を事業者、学校などに提案し、気象台など関係機関の協力を得て進めています。
実際に体を動かす防災の取組は、災害発生時に役立つと考えられることから、これからも工夫を凝らして、津波一斉避難訓練をはじめとした防災の取組を推進していきたいと考えています。
【参考URL】
兵庫県防災訓練情報ページ(兵庫県津波一斉避難訓練テーマソング「走れタカダイ~津波避難の歌~」の動画リンクもありますので、ぜひご覧下さい!)
▶https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk42/r5tsunamihinankunren.html

聴覚特別支援学校における津波フラッグの啓発

スピーカー搭載ドローンでの避難広報