「浸水被害住宅の技術対策マニュアル」について
公益社団法人日本建築士会連合会災害対策委員会
本マニュアルは、全国の建築士が、身近な各地域での災害対策活動を展開するための「きっかけ」となるツールとして、また行政職員や建築士等が浸水被害を受けた住まいの復旧に取り組む際の実用的なマニュアルとして、令和5年3月に公表しました。
このマニュアルは、豪雨災害の被災地において活動した建築士の経験や知見をもとに、全4章で構成しています。第1章では、本マニュアルの考え方と利用方法、応急処置での基本的な注意点について、事例と共に示しています。第2章では、被災地の協力により、被災地で実践した応急処置と応急復旧工事について具体的な工法と共に、復旧工事での注意点や推奨する施工等を示しています。第3章では、災害を経験した建築士会の協力により、時間経過と共に変化する相談内容と、相談員の心得や相談内容の具体的な事例集と相談票の書式例を示しています。第4章では、被災した住まいの応急復旧体制の整備に向けた建築士会のモデル的な取組として、平常時から顔の見える施工者の登録整備と共に、被災住宅の相談窓口において復旧工事概算費用を算出するためのシートを提案しています。8月からは、このマニュアルを利用して、全国で講習会を開催しています。
(参考URL)(公社)日本建築士会連合会HP「浸水被害住宅の技術対策マニュアル」 ▶https://www.kenchikushikai.or.jp/data/saigai-taiou/202306_info_1-3.pdf
