ぼうさいこくたい2023の出展5団体からの寄稿 集まれ!防災女性職員とその応援団 第3弾「みんなで語ろう!女性の視点からの防災」
内閣府男女共同参画局

防災分野では、地方防災会議を含む意思決定の場においても、地方公共団体の防災・危機管理部局や自主防災組織等の防災の現場においても、女性は少数派です。内閣府男女共同参画局は、防災に関わる女性たちが地域や組織の枠を越えて「つながる」ことを目的に、よんなな防災会女子部※と共催で、令和3年の「ぼうさいこくたい」からオンラインでセッションを行ってきました。
3回目となる今回のセッションでは、初めて対面でワークショップを開催しました。これまでオンラインでつながってきた女性たちが、グループに分かれ、日頃の防災活動や業務で抱えている疑問や課題について共有しました。「防災=男性」という意識を変えるためにできること、「女性」を一括りにせず、女性の多様性を尊重した取組、若者や多様な年代や立場の人々に防災について関心を持ってもらうためのアプローチなど、様々なテーマで話し合い、共に解決策を考えました。また、今回の参加者には初めて参加された男性も多く、「女性の視点に立った防災」を考えるイベントに男性が一緒に参加することが重要であるとの意見もありました。こうした多岐にわたる議論の内容は、イラストデザインラボの協力により、グラフィックレコーディングで記録しました(下記グラレコ参照)。
ワークショップ終了後、参加者からは「普段はなかなか会うことのない世代や分野の方と交流できた」、「『女性の視点からの防災』についての気づきや悩みを話す機会を持ててよかった」、「これからの活動のヒントになった」等、来年以降のさらなる「つながり」を期待する声も聞かれました。
災害が頻発する昨今、行政と民間が平時から顔の見える関係を作り、災害時には両者が連携して多様なニーズに対応できるよう支援を行うことがますます重要です。今後も立場や地域を越えたつながりを大切にし、男女共同参画の視点からの防災に取り組んでまいります。
内閣府男女共同参画局のHPではグラレコを拡大してご覧いただけます。(スペースの関係で本誌未掲載のものもあります。)

グラフィックレコーダー さーやさん https://www.instagram.com/sayaaan1582/

イラストデザインラボ代表 山脇英明さん https://www.instagram.com/yamacyan221/

グラフィックレコーダー 廣瀬杏奈さん https://www.instagram.com/annah_graphic/

グラフィックレコーダー きのぴーさん https://www.instagram.com/knp_iiillust/
▶https://www.gender.go.jp/public/event/2023/zenkoku/pdf/20231026_2.pdf
※よんなな防災会とは、防災に関心のある47都道府県の公務員をはじめ、地域防災の担い手や民間企業に勤めている人・学生(中学生~大学院生)等が幅広く参加し、防災・減災をキーワードに繋がりを深めていく会。女子部は令和3年2月に発足し、女性や男女共同参画の視点からの防災・減災をテーマにした勉強会等を行っている。