防災の動き



関東大震災発生100年を契機とした地震防災・減災の取組み
神奈川県くらし安全防災局防災部危機管理防災課

1 はじめに

 関東大震災発生から今年で100年目を迎えます。

 神奈川県は地震の震源断層の直上に位置していたことから、県内全域で震度6以上の激しい揺れに見舞われ、死者・行方不明者は約3.3万人、住家全潰は東京府(当時)の約2.5万棟を大きく上回る約6.4万棟に上るなど、極めて甚大な被害が生じました。

 神奈川県では、これら震災の被害や教訓を次世代へとつなぎ、県民の地震防災・減災対策を推進するために、今年度様々な取組を行います。

2 県民参加型イベントの実施

 防災・減災を進めるうえで自助・共助の取組みは重要であり、多くの県民を巻き込んだ取組が不可欠です。

 神奈川県は、9月2日(土)・3日(日)の2日間、震災復興のシンボルである県庁本庁舎周辺で「関東大震災から100年 かながわ消防防災フェア」を開催します。イベントでは震災被害写真の展示や特別番組の上映、有識者を招いたシンポジウムのほか、防災車両の展示や体験型ブースの出展等を予定しており、幅広い世代が参加できるイベントを通じて、県民の地震防災の取組推進や意識啓発を図っていきます。

 また、9月17日(日)・18日(月・祝)には、国内最大級の防災イベント「ぼうさいこくたい2023 in 神奈川」が横浜市保土ヶ谷区の横浜国立大学で開催されます。主催の内閣府や地元の横浜市と協力し、広く県内外へ参加を呼び掛け、大会を盛り上げていきます。

3 次世代への継承

 関東大震災から100年を契機に、その教訓を捉え直すことで地震災害を我が事と捉え、記憶と教訓を次世代に引き継ぐため、県内に数多く存在する関東大震災関連遺構・記録等のデータベース化や、震災特別番組の制作・放送等を行います。また、それらの資料を県ホームページ上で発信するなど、広く県民の皆様に活用いただくための取組みを進めていきます。

4 地震被害想定・地震防災戦略の見直し

 神奈川県は、令和5年度から2カ年で、県地震被害想定の見直しを行います。

 次期調査では、県や市町村の防災・減災施策の基礎資料として活用するため、前回調査(平成27年公表)以降の社会構造等の変化を反映し、調査を行うほか、県民一人ひとりの防災・減災の取組み推進につながるよう「県民目線のシナリオ」策定するなど、内容の充実を図ります。

 また、令和6年度に最終年度を迎える県地震防災戦略についても、併せて改定を行い、大規模地震への防災・減災の取組みを引き続き推進していきます。

関東大震災100年事業ホームページ https://www.pref.kanagawa.jp/docs/j8g/100th.html QRコード

かながわ消防防災フェアロゴマーク

かながわ消防防災フェアロゴマーク

かながわ消防フェアの様子(2018)

かながわ消防フェアの様子(2018)

関東大震災100年事業ロゴマーク

関東大震災100年事業ロゴマーク



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