防災の動き



あらゆる災害に備えた国土強靱化地域計画に基づく全庁職員訓練の実施について
東京都八丈町総務課

 東京都八丈町は、台風による風水害のほか、地震・津波災害、火山災害など、様々な災害の危険性がある地域であるため、あらゆる災害に対応する「地域強靱化」に取組む必要があります。そこで、令和4年3月に「八丈町国土強靱化地域計画」を策定しましたが、策定後も、定期的に計画の進捗等を確認するとともに、適宜計画を改定し、計画の実効性向上を図ることが必要です。

 このため、令和4年12月14日(木)に国土強靱地域計画の策定を支援いただいた株式会社オリエンタルコンサルタンツの協力のもと、庁内各課の職員及び関係機関(東京都八丈支庁、八丈島警察署等)の職員を対象に、国土強靱化地域計画の活用による地域強靱化の必要性等の理解促進を目的にした訓練を行いました。

訓練の内容

訓練①:国土強靱化に関する講演
 国土強靱化の理解を深めるため、ナショナル・レジリエンス(防災・減災)懇談会で防災担当も務められた中林一樹・東京都立大学名誉教授に、ご講演いただきました。

訓練②:八丈町における発生しうる災害映像の視聴
 地域強靱化の推進には、「リスクを我がこと」として捉える必要があるため、3次元データを用いた八丈町の3Dマップに、津波や土砂・火山災害の想定結果を重畳した、災害イメージ映像を視聴することで、島内で発生しうるリスクの共有を図りました。

訓練③:八丈町独自のリスクシナリオのイメージトレーニング
 昨年度策定した国土強靱化地域計画で設定した最悪の事態(リスクシナリオ)について、具体的にどのような事態になるのか、7班に分かれ、5W1Hの観点で、リスクをより明確にするイメージトレーニングを行いました。

訓練の成果

 災害イメージの3D映像を視聴し、参加者全員が島内のリスクを把握したうえで、イメージトレーニングを行ったことにより、リスクシナリオの具体化及び、その対応策の一例について検討することができました。

 また、防災主管課だけでなく、庁内各課の職員や関係機関が連携して訓練を実施したことで、八丈町における災害態勢の強化につながりました。

訓練(イメージトレーニング)の様子

訓練(イメージトレーニング)の様子

災害イメージの3D映像(訓練用)

災害イメージの3D映像(訓練用)

おわりに

 地域強靱化は、行政だけで達成することはできず、関係機関や民間企業等の主体的な取組みが不可欠です。今後は、継続的に計画の見直しを行うとともに、地域住民や、民間企業等も巻き込んだ訓練を実施する予定です。



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内閣府政策統括官(防災担当)

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