九都県市合同防災訓練(埼玉県会場)を開催
埼玉県北本市くらし安全課
北本市は埼玉県の中央部に位置し、大宮台地上のほぼ平坦な地形で、地震や水害などが少なく「災害に強いまち」として評価されています。しかしながら、確率は低いものの、本市が震源地となり、震度7となる地震が想定されていることから、本市では市民による備蓄や家具固定の啓発に取り組んでいます。
そうしたなかで、令和4年8月に埼玉県と共催で九都県市合同防災訓練(埼玉県会場)を実施しました。訓練の目的として、防災関係機関の相互連携強化や自助・共助の意識高揚などを設定し、救出救助訓練等の実動訓練と市民参加型の防災フェアの2本立てで開催しました。当日は雨天にも関わらず約6,700人が来場し、大規模な訓練となりました。
実動訓練としては、例年、他団体が3時間で実施していた訓練内容を削ることなく2時間に短縮して、実践的な訓練を行い、約100人の自主防災会や地元高校生などを含む多くの防災関係者が参加しました。当日の様子はYouTubeでリアルタイム配信し、当日の視聴回数は2,000回以上、12月末現在で4,000回以上と注目を集めました。
本市が企画運営を担当した防災フェアは、「楽しみながら学ぶ」をテーマに、小学生や保護者をメインターゲットに据えて実施しました。当日は、防災脱出ゲームや捜索救助犬とのかくれんぼ対決などの訓練に長蛇の列ができるほど多くの来場者で賑わいました。さらに防災フェアはスタンプラリー形式で開催し、スタンプが集まったら日本一の北本トマトカレー、自衛隊カレー、武蔵丘短大考案のカレーの3つから選んで試食できる炊出し訓練を実施したこともあり、来場者が積極的に訓練ブースを巡っている姿が見られました。
また、当日の訓練を楽しむだけで終わらせないよう、市内店舗に様々な面で協力していただきました。訓練前は店舗内に大型看板を設置することで訓練について周知し、訓練当日は訓練会場で防災グッズの物販やクーポンの配布、訓練後には来場者が店舗に立ち寄り、実際に防災用品を購入したくなるような特設ブースやイベントを用意していただきました。
こういった取組は、「防災の必要性を感じつつも実際にはできていない方」が簡単に何かを始められるように意識し、企画したものです。その結果、上記市内店舗からは、「多くの方が来店し防災グッズを手に取っていた、大変大きな反響があった」とのご意見があり、今回の狙いである自助・共助の意識高揚を図ることができました。
来年度以降も住民一人ひとりの防災意識を高め、災害に強い街づくりを目指していきたいと思います。


【参考URL】
楽しみながら学ぶ防災訓練(九都県市合同防災訓練)を実施しました(2022年8月28日)
▶https://www.city.kitamoto.lg.jp/soshiki/shiminkeizai/kurashi/gyomu/g14/1504143543387.html
第43回九都県市合同防災訓練(埼玉県会場) リアルタイム配信