防災の動き



「男女共同参画の視点からの防災」をテーマとした防災訓練 ~市・県・地域・市民活動団体の連携によるワークショップの実施~
静岡県磐田市地域づくり応援課

磐田市は静岡県の西部、天竜川の東側に位置し、太平洋の黒潮による温暖な気候と豊かな自然に恵まれた地域です。

「第3次磐田市男女共同参画プラン」を策定

 磐田市では、令和4年3月に「第3次磐田市男女共同参画プラン」を策定し、地域の防災活動において、多様な視点による防災活動の推進を図るため、性別によるニーズの違いに配慮した避難所運営ができるよう、体制の整備等を行っています。

災害を経験して地域住民の意識が変わる

 今之浦地区は、令和4年9月「台風15号」による被害が大きく、今之浦地区長は「例年通りの訓練では駄目」と感じ、地域住民に訓練の必要性を訴えました。そして、市、県、市民活動センター「のっぽ」と連携して訓練計画を見直し、「男女共同参画の視点からの防災」をテーマに地域防災訓練を実施しました。

地域住民へ訴える今之浦地区長

地域住民へ訴える今之浦地区長

女性防災リーダーの活躍

 県で育成している「女性防災リーダー」は、地域の自主防災活動において活躍できる場が少ないことが課題だったため、県と「女性防災リーダー」に呼び掛けをしました。そして、4名の「女性防災リーダー」に、企画から参画していただきました。

グループディスカッションによる防災訓練

 訓練当日は、今之浦地域住民170名(内女性72名、小中高生及び幼児23名)が各自治会5グループに分かれ、災害時の「トイレ」、「食事」についてディスカッションをしました。

 また、「女性防災リーダー」4名や市民活動センター「のっぽ」が企画した「市民ファシリテーター養成講座」の受講生11名(女性防災リーダー含む)も進行役としてグループに加わりました。

 その結果、参加者から「粉ミルクやベビーフードの備蓄」「生理用品の備蓄」は今まで気にしていなかった等の感想がありました。

ディスカッションを進行する市民ファシリテーター

ディスカッションを進行する市民ファシリテーター

おわりに

 訓練後、女性防災リーダーや市民ファシリテーターと振り返りを行い、良かった点や改善点について共有するとともに、次年度以降にもこの取り組みを繋げることが大切だと話し合いました。

 また、今回の訓練は、各団体が日頃から顔の見える関係だったこともあり、本音で相談しながら内容を詰めることができました。引き続き、各団体と連携し「男女共同参画の視点からの防災」について積極的に取り組みます。



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内閣府政策統括官(防災担当)

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