防災の動き



災害廃棄物の処理について
環境省環境再生・資源循環局環境再生事業担当参事官付災害廃棄物対策室

災害が発生すると、膨大な量の災害廃棄物が発生し、交通や生活、ライフラインの復旧を妨げます。まずは災害廃棄物の撤去を行うことが復旧・復興への第一歩となります。

 災害廃棄物の撤去にあたっては、多くの場合、市町村の開設した近隣の仮置場に住民自身の手により運んでいただくことになります。その際、搬入車両ごとに災害廃棄物を分別搭載して仮置場へ運搬することにより、仮置場での荷下ろしのスピード向上につながり、結果としてスムーズな災害廃棄物の搬入につながる場合があります。分別搬入にご協力いただくことは、同時に、スペースに限りのある仮置場において、分別・中間処理・搬出を容易にするうえでも重要となっています。更に、被災地では復興資材が不足しがちとなりますが、災害廃棄物を分別することにより復興資材として活用することができるため、資材の供給面でも復興・復旧の役に立つこととなります。(災害廃棄物の分別・収集の方法は各市町村の指示に従ってください。)

 環境省では、大規模災害時に備えて、仮置場の開設や災害廃棄物の処理業務にあたる市町村への支援として平時・発災時の取り組みを行っています。平時では、各自治体において、対応体制の構築、仮置場の確保、分別の徹底、民間事業者を含めた処理先の確保等の必要事項をとりまとめた災害廃棄物処理計画の策定及び改定の支援を行っています。また、発災時には、有識者・技術者・業界団体等で構成される「D. Waste-Net(災害廃棄物処理支援ネットワーク)」による被災自治体への技術的支援を行っているほか、災害廃棄物処理を経験した地方公共団体職員を登録しておく「災害廃棄物処理支援員制度」、通称「人材バンク」により令和3年度から被災自治体を支援しています。今後とも、災害廃棄物の迅速かつ適正な処理に向けて、国・地方公共団体、民間企業、ボランティアなどの主体が一丸となって取り組んで参ります。

【参考HP】

災害廃棄物対策情報サイト

▶http://kouikishori.env.go.jp/

災害廃棄物情報プラットフォーム

▶https://dwasteinfo2.nies.go.jp/

図1 災害廃棄物の主な分別種類(例)

図1 災害廃棄物の主な分別種類(例)

図2 災害廃棄物処理の流れ

図2 災害廃棄物処理の流れ



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