特集　防災ボランティア・NPO に関わる人々

災害対応ネットワークへの参加推進

〈日本生活協同組合連合会（日本生協連）〉

生協は共通の経済的・社会的・文化的ニーズと願いを満たすために活動する組合員の相互扶助組織です。日本生活協同組合連合会は、全国各地で生活に密着したさまざまな分野で活動している生協が会員として加入する全国組織です。地域生協の世帯加入率は全国で約37%で、日本全国の世帯の3分の1以上が生協に加入しています。全国各地にある地域生協は、宅配や店舗での商品供給（販売）、共済、福祉事業などを行うほか、組合員同士の助け合い活動、くらしに関わる学習活動などに、幅広く取り組んでいます。日本生協連は、会員生協のニーズを踏まえ、コープ商品の開発と会員生協への供給、社会的な活動などを行っています。

今後の災害対応での課題として、内閣府、JVOADが各地域で呼びかけている都道府県ネットワークに各地域の生協が関わるよう働きかけを進めます。すでに、内閣府主催の三者連携の研修会に参加を促していますが、ネットワークが災害時に実際に機能するよう、平時から協働して取り組む環境づくりをさらに深めていきます。今後は、行政、社会福祉協議会、NPOなどが協働して、災害ボランティアセンター運営の実施訓練や地域のくらしの課題解決に取り組むことが、団体の特性を活かした災害時の支援につながると考えています。そのために、生協でも地域のさまざまな団体のつながりのコーディネート、被災者・被災地のニーズに沿った支援を行うための適切なヒト・モノ・カネのマッチングを担う人材の育成を進めていきます。