特集　地区防災計画に関わる人々

「いちはら防災100 人会議」が取り組む地区防災計画

市原市は千葉県内最大の広域都市であり、臨海部のコンビナート地帯、住宅市街地、田園地帯、山間部など多様な地勢を有しています。そのため、それぞれの地域に対応した防災・減災対策が必要となっています。

「いちはら防災100人会議」は、地域の実情に即した地区防災計画の策定に向けた第一歩として、2018年2月～6月にかけて計6回開催されました。会議では、高校生、外国人、障がい者など世代を超えた多様な市民112人に参加いただき、活発な議論が行われました。その成果として、委員の皆さんから頂いたご意見を参考に、地区防災計画を策定する際の手順や方法をまとめた「市原市地区防災計画策定の手引き」を作成し、市内全ての町会・自治会、自主防災組織に配布しました。

2018年10月に修正した『市原市地域防災計画』の基本的な考えに「地区防災計画」を核とする地域防災力の向上を位置づけ、市内全ての小学校区での地区防災計画策定を目指しています。その取組みのスタートとして、町会・自治会、自主防災組織などを対象に「地区防災計画策定キックオフミーティング」を2018年12月8日に開催しました。このミーティングでは91名の市民の皆さんに参加を頂きました。市からは防災の取組みの現状と手引きの説明を行うとともに、今後の計画策定の先進事例となる地区防災計画策定モデル地区の募集案内をしました。また、本市地区防災計画のアドバイザーによる基調講演や、手引きで推奨するワールドカフェ方式によるワークショップを実施するなど、地区防災計画策定の機運醸成を図りました。

モデル地区については、応募のあった3団体を決定しました。住民主体によるボトムアップ型の自由な発想による計画づくりが実現できるよう、地域に寄り添った様々な支援を行っていく予定です。また、地域主体の自助・共助の取組みが持続可能なものとなるよう支援策の制度化を図るとともに、モデル地区の計画を参考に市内全域への水平展開を図っていきます。

地区防災計画策定キックオフミーティング

市原市地区防災計画策定の手引き