シリーズ 一日前プロジェクト(第22回)

もし、1日前に戻れたら…
私たち(被災者)から皆さんに伝えたいこと

10分たらずで床上138センチ 〜助けたのは愛犬だけ〜 (70代 男性)

平成20年8月末豪雨(平成20年8月)

異変に気がついたのは夜の11時ごろでした。外はものすごい雨と雷で、飼っていた犬が雷をこわがってあまりに鳴くものだから、かわいそうになって玄関へ入れてあげたんです。
それからしばらくたって、午前1時ごろだったか、何か変な音がするものだから「何の音かな」と思って、ひょいと玄関を見ると、ドアの下、戸のすき間から水がプチュプチュと入ってきていました。
「これは大変だ。戸をあけたら、水がダッーと家の中に入ってくるぞ」と思い、寝ていた家族6 人をおこすと、犬をかかえて、すぐ2階へあがりました。そのころには、もう、畳が床下からくる水の力で浮きはじめていました。
結局、10分たらずで、床上138センチまで水に浸かってしまいました。1階はほとんど全滅で、パソコンやテレビ、エアコン、衣類や書類、アルバムなど、すべてがだめになってしまいました。助けることができたのは犬だけでしたね。
パソコンに入れておいた年賀状の住所録が消えてしまったのがすごく残念だったので、今は、大雨が降るたびに、パソコンを2 階に持っていくんです。

大雨

https://www.bousai.go.jp/km/imp/

被災者の実体験を聞く事ができる『一日前プロジェクト』は上記HPでも見ることが出来ます。家庭はもちろん、地域や職場等、
さまざまな話が掲載されていますので、企業の「社内報」や地域での「広報」に幅広く活用してください。

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