防災 Q&A

Q:自宅の防災対策を効果的に実施する良い方法はありますか?

一気にやってしまおうと気負うより、少しずつ実施することをお勧めします。

東日本大震災以降、防災対策の重要性を意識した方は多いと思います。しかし実際には何から始めてよいかわからないと感じている人や、震災から一年たって防災対策に疲れてしまった方もいるようです。防災対策に完全はありませんから果てしない取り組みともいえます。集中して一気にやってしまおうと思うと「あれもこれも」と課題が多すぎて負担に感じてしまいがちです。
そこで、毎月防災に充てる費用を決めて年間のスケジュールを立てることをお勧めします。今月は食器棚のガラス、来月はリビングの窓ガラスの飛散防止フィルムを貼ろう。そして再来月は食器棚の棚板に滑り止めシートを敷こう、というように無理のない予算を決めてその範囲でできる対策を実施します。
食器棚ひとつにしても本体の固定、ガラス対策、中身の飛び出し防止対策、扉の開き防止対策などすべきことがたくさんありますから、毎月コツコツ対策を行っていけば、私がそうであったように無理せず継続して防災に取り組むことが出来ます。毎月自宅の安全性が高まっていくことで達成感が高まり、家族を守れる嬉しさを感じられます。
さらに、「ついでの防災」として掃除のついでに固定、フィルム貼り、滑り止めシートを敷くなどをすれば面倒も軽減されます。さて、来月はどこをやろうかな?というように楽しみながら防災に取り組めるといいですね。

イラスト:井塚 剛

危機管理教育研究所 危機管理アドバイザー 国崎 信江
くにざき・のぶえ
阪神・淡路大震災を機に、女性の視点を生かして自然災害から子どもを守るための研究を始める。防災・防犯関連の著作、講演のほか、内閣府・文部科学省など多くの防災関連の専門委員も務めている

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