防災 Q&A

Q:被災地でボランティア活動をしたいのですが気を付けることは何ですか。

A:無理のない日程、体力面を考慮した作業内容、疲労を感じたら休むなど自己健康管理や安全に留意して息長く活動しましょう。

東日本大震災では、被害が広域であることから今後も支援の手は必要です。津波を被った施設等の除菌作業、買い物支援、学習指導など、求められている仕事は多岐にわたります。ボランティア活動に参加することで、被災地の役に立ちながら、実際に起きたことを直接見聞きして多くのことを学ぶでしょう。
しかし、気持ちが先行して、ハードなスケジュールや体力・技術面で難しいと思われる作業を安易に引き受けてしまうと、怪我をすることもあります。作業に熱中するあまり、適度な休憩や十分な水分と栄養を取らないと、疲れやすく免疫力も低下し体調を崩すことがあります。ボランティア活動をする際には事前にボランティア保険に加入し、被災地での体調管理を忘れないようにしましょう。
作業を終えたら手洗い、うがい、清浄剤で衛生を保ちます。作業中に負傷した場合は、破傷風などの恐れもあるのですぐに水洗いして、念のため診療所で手当てを受けましょう。
また、被災地の惨状にショックを受けたり、被災者の悲しみをわが事のように感じたりすることで、心が傷ついてしまうことがあります。日常生活において集中力が低下する、無気力になる、寝付けないなどの変化があったときには、くつろげる場所で休む、信頼のおける人と話をするなどでストレスを減らしていきましょう。
ボランティアは安全と健康が活動の基本です。

イラスト:井塚 剛

危機管理教育研究所 危機管理アドバイザー 国崎 信江
くにざき・のぶえ
阪神・淡路大震災を機に、女性の視点を生かして自然災害から子どもを守るための研究を始める。防災・防犯関連の著作、講演のほか、内閣府・文部科学省など多くの防災関連の専門委員も務めている。

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