Disaster Management News—防災の動き

ワルストロム国連事務総長特別代表（防災担当）が平野防災担当大臣を表敬訪問

　９月９日（金）、国連の防災活動に関する国連各機関の取りま とめや途上国への普及啓発活動を行う「国連国際防災戦略 （UNISDR）」のトップであるマルガレータ・ワルストロム国 連事務総長特別代表が平野防災担当大臣を訪問しました。
　冒頭、平野大臣からは、東日本大震災発生以降の政府対応と原 発事故の収束に向けて国を挙げて取り組んでいることを説明しま した。ワルストロム特別代表は、東日本大震災への対応に世界が 共感し、支援している旨を述べるとともに、今回の日本の経験は 国際社会にとっても貴重なものであり、日本政府との連携をさら に強化しその経験を共有していきたい、と表明しました。
　平野大臣は今回の教訓の例として、通常レベルの津波に対して は堤防などの構造物が有用であるものの、過度に構造物に依存せ ず、しっかり計画を立て避難することが大切であることを挙げ、 今後、国際社会と知見や経験の共有を図っていく決意を述べまし た。ワルストロム特別 代表は、日本のように 発展した国での災害 には、様々な分野を統 合して減災に取り組 むことが重要だと応 じ、2012年に予定 されている自然災害 に関する国際会議や、 2015年に日本が 招致を表明している 国連防災世界会議の 成功に向けて、これか らも連携していくこ とを確認しました。