Disaster Management News—防災の動き

平成23年度総合防災訓練
〜東日本大震災の経験を踏まえた実践的な訓練を実施〜

　政府は、毎年９月１日の「防災の日」を中心に、関係 地方公共団体等と連携して総合防災訓練を実施して います。本年度は、東日本大震災の経験を踏まえ、首都直下地震発生を想定した実践的訓練を実施しました。
政府本部運営訓練
　総理官邸において、内閣総理大臣以下全閣僚が参加し、 政府の広域応援体制や帰宅困難者対策、物資支援等の災害 応急対策を確認するため、緊急災害対策本部会議（本部長 ＝内閣総理大臣、副本部長＝防災担当大臣、内閣官房長官） を第2回会議まで開催しました。また、国民への呼びかけ を総理大臣記者会見として実施しました。
閣僚の安否確認訓練
　東日本大震災の経験から、ＮＴＴ電話等が不通となる可 能性が高いと想定。各省庁のリエゾン（連絡要員）が官邸 危機管理センターに参集し、中央防災無線等により閣僚の 安否確認を行う訓練を初めて実施しました。
閣僚の徒歩参集訓練
　永田町周辺の道路損壊や事故渋滞などにより、車両によ る参集ができないとの想定の下、閣僚の徒歩による参集訓 練を初めて実施しました。
　各閣僚は議員宿舎、議員宿舎に入居していない場合は議 員会館等から、官邸に参集しました。
広域医療搬送訓練
　埼玉県、新潟県及び香川県と協力し、被災地域内搬送拠 点（埼玉県内）と地域外搬送拠点との間で、自衛隊機を用 いて災害派遣医療チーム（ＤＭＡＴ）の派遣、患者の搬送 訓練を行いました。