Disaster Report 災害報告

今冬期の大雪等に関する被害状況等について

1.大雪等の概況と年末年始の雪害

 平成22年12月下旬以降、寒気が日本付近に南下しやすい気象状況が続き、数回にわたって強い冬型の気圧配置となったため、各地で大雪となりました。
 12月25日には北日本日本海側を中心に、12月31日には西日本日本海側を中心に記録的な積雪となり、交通障害や停電、雪崩(なだれ)などの被害が発生しました。
 特に、記録的な大雪となった山陰地方では12月31日に国道9号で大型車両が横転し道路を閉塞したことから車両約1,000台が立ち往生したほか、大雪による道路の閉塞から孤立集落が生じ、また大量の積雪に耐えられなくなった漁船などが転覆しました。

2.除雪作業中の被害

 今冬期は、屋根の雪下ろし、除雪作業中の事故等により、2月28日までに127名の死者が生じています。過去の死者数は、近年では平成18年豪雪では152名、昨冬期では51名でした。今冬期の死者数は、昨冬期をはるかに超えて平成18年豪雪に次ぐものといえます。また、高齢者(65歳以上)が死者数全体の約3分の2を占めています。平成18年度豪雪においてもほぼ同様の割合でした。

3.政府の対応

 今冬期の大雪等による被害を踏まえ、2月1日に関係閣僚会議を開催し気象状況及び今後の見通し並びに被害の状況について情報共有を図るとともに、今後の政府の対応方針を確認しました。また、関係省庁連絡会議を4回にわたって開催し、2月5日には松本内閣府特命担当大臣(防災)が新潟県において現地調査を行いました。

新潟県の要請により災害派遣された自衛隊を激励する
松本内閣府特命担当大臣(防災)(新潟県魚沼市)

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

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