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歌手 早見 優さん

歌手活動のほか、情報番組やバラエティ番組にも数多く出演。 また、趣味の社交ダンスやワインエキスパート資格の取得など公私共にアクティブな早見優さん。
小学4年生と2年生の二人のお嬢さんを持つお母さんでもあります。
お子さんの学校の出来事、テレビのニュース、また早見さんの仕事の話など、ちょっとしたきっかけを作り、普段から家族で防災について話をしているそうです。

災害に備えて、 家族と常に話し合っています

 早見さんは、お子さんを持ってから防災を強く意識するようになったという。
 「子供がまだ赤ちゃんだった頃『自分が仕事に行っている間に、万が一、大きな地震が起きたらどうすればいいんだろう』と」、そんな最初の疑問から、「ベビーシッターさんと災害時の待ち合わせ場所などを相談していました」
 「今は、娘たちも小学生になっていろいろと理解できる年齢になりました。主人と私は共働きなので、災害が起きたときにどうすべきかは、やはり子供たち自身が把握していることが大切だと考えています」
 お子さんたちと一緒に、非常持ち出し袋の中身をチェックしたり、災害時の待ち合わせ場所の確認や災害伝言ダイヤルの話なども普段からしているそうだ。
 「『今日、学校で防災訓練があったよ』という話が子供たちから出たときには『じゃあ、うちだったらどうする?』と聞いてみるんです。子供たちは『地震が来たぁ』なんて言いながら家でも練習したりしているんですよ」
 「家では子供たちも一緒にニュースを見て、家族でいろいろと話し合うようにしています。子供って大人が思っている以上にいろいろなことに興味を持っているんですよね。先日、アメリカで起きた竜巻のニュースを見ていたときには、『ママ、地下室を掘らないと!』とか、『竜巻が起きたらどこにいけばいいのかな?』とか、子供はいろいろ想像力も豊かですね」(笑)
 早見さんが以前司会をつとめていたテレビの生活情報番組では、防災情報も取り上げ、早見さん自身も実際に取材に出かけた。
  「実は私、娘たちが入っているガールスカウトのリーダーなんです。先日、何人かのボランティアのお母さん方と一緒に、13人ぐらい子供たちを連れて防災館に行ってきました。これは番組で取材をしたことがきっかけだったんですよ」と、仕事で得た防災情報もしっかりと活かしている早見さん。
 「防災館では、防災についてわかりやすく説明してくれますから、こういう所に大勢で来て体感すると楽しいだろうなと思いまして、みんなで行ってみたんです」
 消火器の使い方や、煙が出た部屋からの脱出、またスクリーンに向かって行う放水訓練のシミュレーションなどを、子供も大人も一緒に体験できた。
 「実際にやってみると、大人の方があたふたしてしまいまして…。子供たちの方は、学校で防災訓練を受けていますから、『テーブルの下にもぐらなきゃ!』と言いながらすぐに行動しているんです。子供たちの方がしっかりしていることに気が付いて、私たち大人は少々反省してしまいました」(笑)
 「実際、突然災害に襲われたら行動するのは難しいですよね。できるかどうかはわかりませんが、いざというときに、少しでも訓練をしていれば違うのだなと感じています」と、普段の訓練の大切さについて話す早見さん。好奇心旺盛なお子さんたちと新しい発見をしながら、家庭でも楽しく防災対策を実践中だ。

早見優さん
撮影:相澤 正
早見優さん
Profile はやみ・ゆう
日本生まれ。3歳から14歳までをグアム
やハワイで過ごし、1982年に歌手デビュー。以後、国際感覚を活かしてテレビや舞台などで活躍。近年は絵本の翻訳、料理本や子育てエッセイの執筆、またシンポジウム出演など、子育てと両立しながら幅広い分野で活動している。今年2月には、10年ぶりのミュージカルに出演。東京、福岡、広島、金沢、大阪で公演が予定されている。「パワーは自分の中から湧き出るものだと友人に言われた
んです。私も常に自分のパワーが湧き出るように、いろいろなことに挑戦していきたいと思っています」と話す。
早見さんが出演するミュージカル舞台「『ヒロイン』 〜女たちよタフであれ〜」
資料提供:アトリエ・ダンカン

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