特集 地震を知って地震に備える!

いつどこで起こるか分からない地震に備えるには、地震をよく知ることが大切です。そこで、地震発生のメカニズムと急速に進んでいる地震研究、そして地震予測の最前線をお伝えします。

 地震のタイプは大きく2つに分けられます。タイプ1がプレートとプレートの境界で起こる「海溝型地震」。タイプ2が断層がずれることによって引き起こされる「活断層による地震」です。
 いつ、どこで、どれくらいの地震が起こるかを正確に予知することは、今の段階では困難です。しかし、30年以内や50年以内など、一定の期間内に大きな地震が起こる可能性を予測できるようになりました。現在、東南海・南海地震や宮城県沖地震など7つの海域と、社会的・経済的影響の大きい105の活断層帯において、地震が発生した場合にどのくらいの大きさになるのかと、その発生確率を公表しています。
 では、実際に地震が起きた時、日本のどこの地域が強い揺れに見舞われるのでしょうか。その可能性も確率として求められています。それを日本地図に色分けして示したものが、「全国を概観した地震動予測地図」。ハザードマップのようなもので、土地の利用計画や防災への意識を高めるための資料など、さまざまな利用方法が考えられています。

全国を概観した地震動予測地図
今後30年以内に震度6以上の揺れに見舞われる確率を示した地図
全国を概観した地震動予測地図 今後30年以内に震度6以上の揺れに見舞われる確率を示した地図
出典:文部科学省地震調査研究推進本部地震調査委員会「我が国の地震の将来予測」

タイプ1 プレートの境界で発生する海溝型地震

平成17年8月16日に発生した宮城県沖を震源とする地震。写真は、天井のパネルが落下したプール(写真提供:時事)

タイプ2 大地がずれ動いて発生する活断層による地震

平成20年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震(写真提供:栗原市)

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