Disaster Report

海外災害レポート
イタリア中部ラクイラ県における地震の被害

今年4月6日、イタリア中部のラクイラ県ラクイラ市付近でマグニチュード5.8の地震が発生しました。
その被害状況と、日本の対応についてお伝えします。

家を失った人は6万5000人

 2009年4月6日午前3時32分(日本時間午前10時32分)、イタリア中部アブルッツォ州ラクイラ県(人口約30万人、図1参照)ラクイラ市付近において、マグニチュード5.8(イタリア政府発表)の地震が発生しました。この地震により、295人が命を落とし、負傷者は1500人以上、家を失った人は6万5000人にものぼりました。また、ラクイラ県に存在する教会などの文化財が損傷し、早急に修復する必要がある文化財として、イタリア政府は44の教会等をリストアップしています。
 この地震に際し、イタリアのベルルスコーニ首相は、地震発生の6日から連日、現地入りし、10日には国葬を執り行い、今秋までには、家を失った被災者すべての人のために安全な住居を提供できるよう支援することを表明しました。

図1 被災地の位置

倒壊した学生寮

教会の塔が崩れ落ちた状況

ラクイラ県庁(写真提供:在イタリア日本大使館)

日本の対応について

 この地震に対し、日本政府は、4月6日から7日にかけて、麻生総理大臣、佐藤内閣府特命担当大臣(防 災担当)および中曽根外務大臣からイタリア政府宛てに見舞い状を送るとともに、イタリア政府の要請に応じて必要な支援を行う用意があるこ とを伝えました。
 このほか、我が国からは、日本地震工学会等から地震調査団が現地を視察し、被害状況についての調査を行っています。
(5月8日時点の情報を基に記述)

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