非常食を食べる

災害用備蓄食料としてはアルファ化米、アルファ化米の加工食品、各種缶詰、チョコレート類、水などが保管されています。

[アルファ化米]
 主食となるアルファ化米とはどのようなお米なのでしょうか。
 私たちが毎日食べているご飯は、生米を炊くことでやわらかくておいしいものになります。これは、生米のベータデンプンが炊飯することでアルファデンプンに変化するからです。
 炊いたご飯を乾燥したものがアルファ化米です。昔はこれを糒(ほしい)といい、旅などの携帯食として利用されていました。現在のアルファ化米は5年間の保存に耐えるものとなっています。
・おかゆ(保存期間5年)
 中身はうるち米を原料としたアルファ化米で、空気を含んだつぶつぶの形状をしており、熱湯で5分、水(15℃)で40〜50分で食べられるようになります。熱湯でもどして、食べてみると口の中でお米の粒々がつぶれる、おかゆの食感そのものです。
・五目ご飯(保存期間5年)
 中身はうるち米を原料としたアルファ化米に鶏肉、人参、ゴボウなどの味付けした乾燥具材が入っており、熱湯で15分、水(15℃)では60分で食べられるようになります。炊き立ての五目ご飯とまではいきませんが、味付けされた具材がご飯と混ざり、おいしくいただけます。

[乾パン]
 非常食の定番といえば乾パンを思い起こす方も多いと思いますが、乾パンとはどのようなものなのでしょうか。
 現在の乾パンは軍事用の携帯食糧として研究開発されたものです。小麦粉を主原料として練った生地を醗酵させ、焼いたもので糖類や脂肪が少なく保存食として使われています。
 乾パンというと堅いイメージがありますが、最近の製品はビスケットのような食感のものがあります。ただこれだけ食べていると、飲み物がほしくなります。飲料を一緒に置いておくことが必要です。

[缶詰]
 一般的な缶詰類の賞味期間は3年が目安となりますが、備蓄用としてさらに長期間保存のできるものもあります。
・さんま缶
 見かけは通常、販売されているさんまの缶詰と大差なく、骨も柔らかく一緒に食べられます。

[水]
 ペットボトルに詰められた5年間保存できる、備蓄用のものが販売されています。家庭では通常市販されている水のペットボトルを買いだめし、古いものから順番に使い、常に必要な量を確保しておくという方法があります。
 備蓄食料は乾燥化したものが多いいため、備蓄用の食料とともに水も確保しておきましょう。

アルファ化米のおかゆにお湯を注いだもの

アルファ化米の五目ご飯(保存期間5年)

アルファ化米の五目ご飯にお湯を注いだもの

乾パン(保存期間5年)

さんま缶(保存期間約3年)

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.