Disaster Management NEWS— 防災の動き

Disaster facilities
有明の丘基幹的広域防災拠点施設の供用開始について

内閣府と国土交通省は、都市再生プロジェクト第一次決定(平成13年6月)を受けて、首都圏において、大規模かつ広域的な災害が発生した際に、国・地方公共団体等の合同現地対策本部を設置し首都圏の広域防災のヘッドクォーターとして機能するとともに、広域支援部隊等のコア部隊のベースキャンプや災害時医療の支援基地等の災害対策活動の核となる日本で初めての基幹的広域防災拠点の整備を進めております。

 防災拠点のうち、平成17年度から整備してきた有明の丘基幹的広域防災拠点施設(以下、「本部棟」という)が竣工したため、6月22日(日)に本部棟施設内(東京都江東区)にて竣工式典を行い、供用を開始しました。竣工した施設の概略は次のとおりです。


竣工式典では、主催者を代表して泉防災担当大臣があいさつを行った。

有明の丘地区内の各機能の配置

 被災時に、迅速かつ円滑に応急対策活動を実施することができるよう、地区内に合同現地対策本部となる本部棟や災害医療支援、コア部隊ベースキャンプ、ヘリポート、広域支援部隊等ベースキャンプのスペースを、それぞれの機能が最大限発揮することができるように確保しています(図1参照)。

図1 有明の丘基幹的広域防災拠点 配置図

本部棟の機能

 本部棟施設は地上2階建てであり、災害時の機能確保に配慮して、建物を積層ゴム等で支える免震構造としています。
 本部棟施設の北側半分は、災害時において合同現地対策本部として機能するために必要な防災関連部分として、南側半分は、平常時において人々が防災に関する体験学習等を行う公園関連部分として、整備されています。
 防災関連部分として、1階に、災害時に現地合同対策本部として機能するオペレーションルーム、本部会議室、指揮所ブース、これらに関連する諸室を配置しています(図2参照)。
 2階には、ロッカー、仮眠室、食堂等の生活関連諸室等を配置し、円滑な応急対策活動を実施することが可能となっています。また、通信専用のアンテナ塔を建設し、パラボラアンテナを配備しているなど、中央防災無線を中心とした災害時の確実な情報通信手段を確保しています(図3参照)。

図2 本部棟 1階平面図
図3 本部棟 2階平面図

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.