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特集 「もしも」のために今、できること 災害をイメージし、防災につながる行動へ【アクション編】

もし、移動中に地震が起きたら

平成17年7月23日にあった千葉県北西部を震源とする地震では、東京都足立区で震度5強を記録し、夜遅くまで電車が運行停止。多くの利用客が帰宅できなくなるなどの影響がでた。「もし自分がこの電車に乗っていたら?」とイメージし、自分が取るべき行動は何か考えてみよう。
もし、移動中に地震が起きたら

イラスト:井塚剛

 電車に乗っているときに地震がきたらどうなる?
「各社で異なりますが、電車は地震を感知して震度5程度で止まり、安全点検が終わるまで動きません。復旧にかなりの時間がかかるでしょう」。
 では、どのような対応をすればよいのだろうか。
「乗客は最寄り駅で降ろされます。見ず知らずの駅で降りることになるかもしれません。では、道路は大丈夫かというと、地震で停電になれば交通信号も消えてしまい、車が交差点で身動きが取れなくなります。幹線道路は緊急道路として一般交通が規制されることもあります。自宅まで、ちゃんと帰れる地図を持ち歩き、歩きやすい靴で出かけるなど、徒歩で帰宅できるよう心がけておきましょう。靴擦れに役立つ絆創膏(ばんそうこう)は、かさばらないので財布の隅にでも入れておくと、何かと重宝します」。

私たちはこうしています 【八重洲地下街の場合】

 緊急地震速報を運用し、震度5弱以上を受信すると、自動的に非常放送が館内に流れる。内容はできるだけ短く・かつ分かりやすくしている。また、啓発のためのポスターを貼ったり、非常放送前の報知音の周知を図るため毎日正午頃に館内放送をするなどの工夫を凝らす。地下街でも携帯電話などで災害情報が視聴できるよう、ワンセグ放送受信のための整備も進める。

地下街に貼られたポスター。地震時でも慌てないよう、身の安全を守るアドバイスも添えられている(写真提供:八重洲地下街)

私たちはこうしています 【東京メトロの場合】

 沿線に設置している地震警報装置や、気象庁からの緊急地震速報による早期地震警報装置を活用し、強い揺れの地震を検知すると、列車は直ちに停止。万一、電力会社からの送電がすべて止まっても、駅や車内、トンネルに非常用電源を確保しているため、真っ暗になることはない。また、乗客を安全に誘導する訓練や、救急車到着までの負傷者の応急手当といった訓練も実施している。

東京メトロで年に1度行われている、自然災害を想定した防災訓練の様子。電車の先頭車両に非常口がある(写真提供:東京メトロ)

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内閣府政策統括官(防災担当)

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