令和8年版 防災白書|特集 第1章 第2節 2-1 関東大震災


第2節 過去の主な地震・津波災害

2-1 関東大震災

大正12年(1923年)9月1日に発生した大正関東地震(M7.9、最大震度6)は、関東地方一帯に強い揺れをもたらした。揺れに伴う家屋の倒潰1、山地での崖崩れなどに加え、昼食時間帯と重なったことから多数の火災が発生し、大規模な延焼火災に拡大した。また、沿岸部では津波による被害も見られた。全半潰・焼失・流失・埋没の住家は約37万棟、死者・行方不明者は約10万5,000名に及んだ。レンガ造り、木造及び耐震構造化を考慮していない外国流のビルで多くの建築物被害が発生し、耐震規定の在り方が課題となった。これを契機として、大正13年には「市街地建築物法施行規則」(大正9年内務省令第37号)が改正され、地震力に関する構造規定が初めて法令上明記された。

現銀座四丁目交差点付近の焼跡
現銀座四丁目交差点付近の焼跡
出典:東京市「東京震災録」
震災当日、火災により発生した入道雲
震災当日、火災により発生した入道雲
出典:内務省社会局「大正震災志」

1 関東大震災による住家被害について、「壊」ではなく「潰」の字を用いている。これは、当時の木造住家の構造的被害の態様が「壊れる」というより「潰れる」であったとする中央防災会議災害教訓の継承に関する専門調査会の報告書の記述(「1923関東大震災報告書 第1編」(平成18年7月作成))に即したものである。


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