第4節 令和7年台風第22号及び第23号による災害
(1)概要
令和7年10月4日に小笠原近海で発生した台風第22号は、日本の南を発達しながら北西へ進み、6日には暴風域を伴い、7日には非常に強い勢力となった。台風は、8日には北東へ進路を変え、さらに発達して、非常に強い勢力を保ったまま北東へ進み、9日明け方から朝にかけて伊豆諸島に最も接近した。台風の接近に伴って、伊豆諸島南部では猛烈な風が吹き、海はうねりを伴い猛烈なしけとなった。その後、台風は、日本の東を東北東へ進み、11日9時にはアリューシャンの南の海上で温帯低気圧に変わった。
台風第22号が発達して、非常に強い勢力を保って伊豆諸島に接近する見込みとなったことから、気象庁は10月8日、伊豆諸島の町村に対し、台風を要因とする暴風、波浪の特別警報を発表した。また、伊豆諸島では、9日明け方から朝にかけて線状降水帯が発生し、猛烈な雨が降り続き、東京都八丈町では記録的な大雨となった。大雨による重大な災害の起こるおそれが著しく高まったため、気象庁は9日、同町に対して大雨特別警報を発表した。
台風第22号の影響で、八丈島では最大風速34.5m/s、最大瞬間風速54.7m/sを観測したほか、八重見ヶ原では最大瞬間風速54.0m/sを記録し、観測史上1位を更新するなど記録的な暴風となった。また、八丈島では、10月8日から9日にかけての総降水量が400mmを超える大雨となった。
さらに、台風第23号が強い勢力を保ったまま、10月13日昼前にかけて伊豆諸島に最も接近し、伊豆諸島では、東京都八丈町で13日朝に最大瞬間風速40m/s以上の風を観測したほか、海上は猛烈なしけとなり、13日夜遅くにかけて大しけとなった。
また、前線や台風周辺の暖かく湿った空気の影響により、伊豆諸島では、台風が接近する前から大雨となり、多い所で10月 11 日から 13 日にかけての総降水量が200mmを超える地点があった。
(2)被害状況
令和7年台風第22号及び第23号により、東京都において9件の土砂災害が発生した。住家被害は、全壊が9棟、半壊が33棟、その他が175棟となった(消防庁情報、令和7年11月13日時点)。
水道については最大断水戸数約4,100戸、電力については最大停電戸数が約6,880戸に及ぶなど、ライフラインにも被害が発生した。
(3)政府の対応
政府は、令和7年10月8日10時30分に官邸に情報連絡室を設置し、同日16時50分に情報連絡室は官邸連絡室に改組した。10日18時には、台風第23号と併せて官邸連絡室を「令和7年台風第22号及び台風第23号に関する官邸連絡室」に改称した。
10月30日には、津島内閣府副大臣が東京都の被災現場を視察した。
台風第22号に伴う災害に関して、「災害救助法」については、東京都の1町6村に適用され、「被災者生活再建支援法」については、東京都の1町に適用された。また、激甚災害の指定においては、令和7年10月8日から同月13日までの間の暴風雨による災害として、11月28日に公共土木施設の災害復旧事業等の特例について、東京都八丈町を、中小企業の災害関係保証の特例について、同町及び青ヶ島村を「局激」として指定政令の閣議決定を行い、12月3日に公布・施行された。




