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令和6年版 防災白書|第1部 第3章 第3節 令和5年台風第7号による災害


第3節 令和5年台風第7号による災害

(1)概要

令和5年8月8日に南鳥島近海で発生した台風第7号は、西へ進んで11日に小笠原諸島に接近した。12日から15日にかけて小笠原諸島近海から日本の南を北西へ進んで15日5時前に和歌山県に上陸し、近畿地方を北上して15日夜には日本海に達した。その後、日本海を北上し、17日に北海道の西の海上で温帯低気圧に変わった。

台風の経路に近い東海地方や近畿地方、中国地方を中心に大雨となり、8月11日から17日にかけての総雨量は、多い所で700mmを超え、中国地方では平年の8月の月降水量の3倍を超えた地点があった。また、12日は岩手県で、15日は岡山県と鳥取県で、線状降水帯が発生した。

台風の経路に近い地域では非常に強い風が吹き、11日には東京都(小笠原諸島)で、14日から15日にかけては三重県や兵庫県で、30m/sを超える最大瞬間風速を観測し、8月の観測史上1位の値を更新した地点があった。また、15日には、愛知県、静岡県及び埼玉県で竜巻等による突風災害が発生した。

降水量の期間合計値(8月11日~8月17日)
降水量の期間合計値(8月11日~8月17日)
期間最大瞬間風速(8月11日~8月17日)
期間最大瞬間風速(8月11日~8月17日)
(2)被害状況

令和5年台風第7号により、京都府や鳥取県等の1府9県において、国・府県管理の24河川が氾濫し、浸水被害が発生した。人的被害は、重傷者が9名、軽傷者が59名となった。住家被害は、全壊が4棟、半壊・一部破損が258棟、床上・床下浸水が692棟となった(消防庁情報、令和6年3月6日現在)。

また、高速道路の通行止めや鉄道の運休、航空便の欠航等により交通関係に大きな影響を与えたほか、土砂流出等による国道等の通行止めにより、鳥取県など1府2県において一時孤立が発生した。

(3)政府の対応

政府は、令和5年8月10日15時に官邸に情報連絡室を設置し、関係省庁災害警戒会議を開催した(同月14日には第2回を開催)。その後、15日16時40分に情報連絡室は官邸連絡室に改組された。また、8月19日には谷内閣府特命担当大臣(防災)(当時)が京都府、兵庫県及び鳥取県の被災現場を視察した。

「災害救助法」については、3府県7市町に適用された。

激甚災害の指定については、令和5年8月12日から同月17日までの間の暴風雨による災害として、令和5年10月6日に指定政令の閣議決定を行った。

谷内閣府特命担当大臣(防災)(当時)による鳥取県の被災現場の視察(内閣府資料)
谷内閣府特命担当大臣(防災)(当時)による鳥取県の被災現場の視察(内閣府資料)
谷内閣府特命担当大臣(防災)(当時)による兵庫県の被災現場の視察(内閣府資料)
谷内閣府特命担当大臣(防災)(当時)による兵庫県の被災現場の視察(内閣府資料)

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