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令和6年版 防災白書|第1部 第1章 第1節 1-2 防災推進国民会議と防災推進国民大会


1-2 防災推進国民会議と防災推進国民大会

広く各界各層が情報、意見の交換及びその他の必要な連携を図り、中央防災会議と協力しつつ、国民の防災に関する意識向上を図るため、地方六団体、経済界、教育界、医療・福祉関係等の各界各層の有識者から成る「防災推進国民会議」が平成27年に開催され、普及・啓発活動を行っている。

(1)防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)2023

内閣府、防災推進国民会議及び防災推進協議会(災害被害軽減の国民運動推進を目的として活動する業界団体等で構成される組織)の共同主催により、「防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)2023」を令和5年9月17日から18日に、発災から100年を迎えた関東大震災の震源地である神奈川県で開催した。「次の100年への備え~過去に学び、次世代へつなぐ~」をテーマに、多くの方に大震災を振り返っていただくとともに、災害への「備え」と「助け合い」の大切さを次世代につないでいく大会を目指した。

オープニングでは、主催者を代表して松村内閣府特命担当大臣(防災)が開会の挨拶を行い、「毎年の開催を通じて、防災の輪が全国各地に広がり、地域の防災力が高まることで、我が国全体に、災害への「備え」が一層強化されることを願っている」旨を述べた。その後、清家防災推進国民会議議長及び防災推進協議会会長(日本赤十字社社長)が主催者挨拶を、黒岩神奈川県知事及び山中横浜市長が開催地挨拶を行った。オープニングセッションでは、立命館大学歴史都市防災研究所の北原客員研究員による「関東大震災―救護・救済を中心に」をテーマとする基調講演等が行われ、関東大震災がどのような災害であったかを振り返った。また、内閣府が主催するハイレベルセッションでは、「次の100年に向けて、来るべき巨大地震にどう備えるか」をテーマに、黒岩神奈川県知事、大久保横浜市副市長、上村内閣府大臣官房審議官、入江松本大学教授、大木慶應義塾大学准教授及び阪本兵庫県立大学教授が登壇して、それぞれの立場からディスカッションを行い、モデレーターの福和名古屋大学名誉教授が全体を取りまとめ、災害の備えの大切さを見つめ直した。

このほか、行政、公益団体、学術界、民間企業、NPO等の様々な団体による、災害教訓や「自助」・「共助」の取組等に関するセッション、参加者が体験しながら防災を学ぶワークショップ、ブース展示、ポスター展示、ステージ発表、車両等の屋外展示、出展者が自由に企画する「オリジナルセッション」等により、約400の出展団体が防災・減災活動等を紹介した。

クロージングでは、若者による今後の防災への想い等未来に向けたメッセージの発信、秋本防災推進国民会議副議長(公益財団法人日本消防協会会長)による主催者挨拶、荏本神奈川大学名誉教授による大会総括及び開催地での出展に向けた取組「ぼうさいこくたい2023現地情報共有・連携会議」の報告がなされた。また、次回開催地である熊本県の蒲島知事からビデオメッセージが寄せられ、締めくくりとして堀井内閣府副大臣(当時)から参加者への感謝と、次回大会への期待が表明された。同大会の現地来場者は約16,000人、オンライン視聴数は約11,000回であり、いずれも過去最多の参加数となった。同大会を通じて、行政による「公助」、国民一人一人が「自らの命は自らが守る」意識を持って災害に備える「自助」、地域、学校、企業、ボランティア等が助け合う「共助」の組み合わせが、我が国全体の防災力を高めること、そして、来るべき大規模災害への「備え」と「助け合い」をつないでいくことの重要性が確認された。

松村内閣府特命担当大臣(防災)による開会挨拶
松村内閣府特命担当大臣(防災)による開会挨拶
清家議長による主催者挨拶(オープニング)
清家議長による主催者挨拶(オープニング)
北原客員研究員による基調講演(オープニング)
北原客員研究員による基調講演(オープニング)
ハイレベルセッション
ハイレベルセッション
若者によるメッセージの発信(クロージング)
若者によるメッセージの発信(クロージング)
秋本副議長による主催者挨拶(クロージング)
秋本副議長による主催者挨拶(クロージング)
(2)第9回防災推進国民会議

第9回防災推進国民会議は、令和5年12月20日に総理官邸大ホールで開催された。冒頭、岸田内閣総理大臣は、防災推進国民会議の各団体の防災活動への取組に対する感謝の言葉とともに、「災害は、いつ起こるかわからない。南海トラフ地震や首都直下地震等の大規模災害のリスクに直面する我が国の防災意識の向上のためには、各界各層の皆様方の不断の取組が欠かせない」とした上で、国民会議構成団体の一層の協力を賜りたいと述べた。

続いて、「防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)2023」等の活動報告等があり、日本商工会議所及び日本介護支援専門員協会から「自助」・「共助」による防災意識の向上に向けた取組が、日本消防協会から令和6年8月に日本消防の総合拠点として新日本消防会館が建設されることが紹介された。

第9回防災推進国民会議の様子(岸田内閣総理大臣出席)
第9回防災推進国民会議の様子(岸田内閣総理大臣出席)

また、令和5年は、大正12年に発生した関東大震災から100年の節目の年に当たることから、国民の防災意識の向上を図るため、令和5年1月に「関東大震災100年」特設ページを開設し、関東大震災の関連資料や報告書等を掲載するとともに、行政機関や各種団体等による関東大震災100年関連行事の予定等を集約、発信したことや、国・地方公共団体・防災推進国民会議構成団体・民間団体等が、「関東大震災100年」共通ロゴマークを適宜活用しながらこの1年間実施した「関東大震災100年」にちなんだ関連行事等の紹介も行われた。

「関東大震災100年」共通ロゴマーク
「関東大震災100年」共通ロゴマーク

(「関東大震災100年」特設ページ https://www.bousai.go.jp/kantou100/index.html

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