第4節 令和3年12月25日からの大雪による災害
(1)概要
令和3年12月25日から28日にかけて、日本付近の強い冬型の気圧配置により、期間降雪量(12月25日0時から28日7時まで)が福島県南会津郡只見町で162cmになったほか、群馬県利根郡みなかみ町で136cm、新潟県中魚沼郡津南町で135cmとなるなど、北日本から東日本の日本海側、太平洋側の一部の地域において大雪となった。
この大雪により、死者は2名(北海道1名、新潟県1名)、重傷者は6名(岩手県2名、新潟県2名、岐阜県2名)、軽傷者は20名(青森県2名、新潟県5名、富山県3名、福井県2名、三重県2名、滋賀県4名、鳥取県1名、島根県1名)となった(消防庁情報、令和3年12月30日現在)。
また、北陸自動車道や東北自動車道等の高速道路の通行止め、鉄道での運転の見合わせが発生する等、交通インフラにも被害が発生した(国土交通省情報、令和3年12月28日現在)。
なお、今冬(令和3年11月1日~令和4年3月31日)の雪による死者は97名、重傷者は580名、軽傷者は1,014名となった(消防庁情報、令和4年4月12日現在)。
(2)政府の対応
政府は令和3年12月24日12時に官邸において情報連絡室を設置し、関係省庁災害警戒会議を開催した。