第3節 令和3年千葉県北西部を震源とする地震による災害
(1)概要
令和3年10月7日22時41分に千葉県北西部の深さ75km(暫定値)でマグニチュード5.9(暫定値)の地震が発生し、埼玉県川口市、宮代町、東京都足立区で震度5強を観測したほか、関東地方を中心に東北地方から近畿地方にかけて震度5弱から1を観測した。
(2)被害状況
この地震により、重傷者は6名(埼玉県3名、千葉県2名、東京都1名)、軽傷者は44名となった(消防庁情報、令和4年3月25日現在)。
(参照:https://www.fdma.go.jp/disaster/info/items/20211007chibakenhokuseibu9.pdf)
首都圏において終電時間が近づく中で地震が発生したことから、鉄道の運転見合わせ等によって駅前を中心に多くの滞留者が発生した。
(3)政府の対応
政府は、令和3年10月7日22時43分に官邸対策室を設置し、同時刻に岸田内閣総理大臣から「早急に被害状況を把握すること」、「地方自治体とも緊密に連携し、政府一体となって、被災者の救命・救助等の災害応急対策に全力で取り組むこと」、「国民に対し、避難や被害等に関する情報提供を適時的確に行うこと」、「被害の拡大防止の措置を徹底すること」について指示が行われた(附属資料14-3参照)。