1-3 防災基本計画の見直し
防災基本計画は,中央防災会議が作成する我が国の防災対策の基本を定めた総合的かつ長期的な計画である。防災基本計画では,国,地方公共団体,関係機関等の役割を明らかにし,この計画に基づいて,指定行政機関及び指定公共機関は防災業務計画を,地方公共団体は地域防災計画を作成することで,各主体が計画的に災害対策を推進している。
防災基本計画は,大規模災害の経験等をもとに,中央防災会議において修正を行ってきた。東日本大震災以降,平成23年12月に修正を行い,さらに,平成24年9月に「災害対策基本法」の改正(平成24年6月27日公布),防災対策推進検討会議の最終報告(平成24年7月31日),原子力規制委員会設置法の制定(平成24年6月27日公布)等を踏まえた修正を行った。具体的には,災害に対する即応力の強化,被災者への対応改善等の大規模広域災害対策の強化,オンサイト対応(事故収束活動の体制・支援),オフサイト対応(住民防護・被災者支援)等の原子力災害対策の強化を主な内容としている(図表1-3-4)。