2. 駿河湾周辺での津波の試算


 
2. 駿河湾周辺での津波の試算
 
3.津波の試算のケース分け
 

 想定震源域の断層運動による津波のケースを基本とし、これに加えて、想定震源域の途中から枝分かれ高角逆断層が派生するケース、破壊がトラフ軸まで及ぶケースについても計算を行った。各ケースの設定は以下の通りで、第7回での設定と同じである(図12参照)。

ケース1: 想定震源域による津波
 3次元的に複雑な曲面構造を持つ想定震源域を、強震動予測での手法と同様に0.05°間隔に配置した多数の小断層で近似して計算を行う(これを断層Tとする)。これらの小断層の断層パラメータの変位量は一様とし、走向、傾斜及びすべり角は強震動試算と同じとした。
 
ケース2: 想定震源域に加え、東海断層系が破壊した場合の津波
 想定震源域(断層T)の破壊の途中で、想定震源域内の東海断層系の高角逆断層が枝分かれ的に派生し、浅部まで破壊が及ぶ場合を試算する。高角逆断層は矩形断層Dで近似する。
 
ケース3: 想定震源域に加え、トラフ軸まで破壊した場合の津波
 破壊が、想定震源域(断層T)のみでなく、トラフ軸まで破壊した場合の津波を試算する。想定震源域の外側(東〜南東〜南)で破壊するトラフ軸までの領域を、3枚の矩形断層A,B,Cで近似する。

 

   
   
 
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